ハーパージャン・ローレンス・ジュニアがBリーグ最年少出場記録を樹立
琉球ゴールデンキングスがホームにレバンガ北海道を迎えた第1戦。セカンドチャンスポイントで圧倒した琉球が93-80で勝利した。
ハードなディフェンスを持ち味とするチーム同士の対決なだけに、立ち上がりは重い展開に。中でも琉球の大黒柱、ジャック・クーリーはインサイドで3人がかりで対応され拮抗した戦いが続く。それでも琉球はドウェイン・エバンスがドライブでディフェンスを引き寄せ、外でフリーになった船生誠也と今村佳太が3ポイントシュートを沈めることで第1クォーターを24-17で終える。
第2クォーター、琉球は北海道のゾーンディフェンスに苦戦し得点が停滞する。そしてディフェンスでは北海道のベンチから出場したジョーダン・テイラーと山口颯斗の勢いのあるペイントアタックを止めることができず、開始3分間で0-8のランを浴び逆転を許してしまう。それでも琉球はここからディフェンスの強度を上げると、北海道から連続ターンオーバーを誘発し得点に繋げる。そのままインテンシティの高いディフェンスを続けて、その後の5分間を無失点で終えると、北海道の得点源であるニック・メイヨに対しては、機動力があるエバンスがオフボールでもしっかりとマークすることで前半を5点に抑えた。
46-33と琉球の13点リードで迎えた後半。琉球は北海道ピック&ロールを封じ、タフショットを打たせてはディフェンスリバウンドからのトランジションバスケを展開して点差を広げていった。また、クーリーはインサイドで厳しいマークを受けながらもオフェンスリバウンドで奮闘しセカンドチャンスへと繋げる。こうして琉球はリバウンドを40-25とし、セカンドチャンスポイントでは21-0と圧倒したことで勝利を引き寄せた。
琉球はエバンスが25得点13リバウンドのダブル・ダブルを記録し、クーリーも19得点9リバウンドを挙げた。またケガから復帰したキム・ティリも11得点をマークしている。
そしてこの試合では、1月26日に特別指定選手として加入した福岡第一高校のハーパージャン・ローレンス・ジュニアが出場し、17歳11カ月28日でのBリーグ史上最年少出場の記録を樹立した。ハーパーは試合後のコートインタビューで「初めてのBリーグの試合だったので最初は緊張した部分がありましたが、途中からチームメートが自分に声をかけてくださったので、緊張感がなくなってプレーできたので良かったと思います」と笑顔で振り返った。
一方の北海道は特別指定選手の山口が積極的なプレーでチームに勢いを与え、フィールドゴール7本中6本を成功させてキャリアハイとなる18得点を記録。敗れはしたものの、最大で24点差をつけられながら最後まであきらめない姿勢を示し、最終クォーターは30-21と上回るなど今後に繋がるゲームを見せた。