馬場雄大

出足の鋭さ、攻守にアグレッシブな姿勢が光る

オーストラリアのNBLに参戦している馬場雄大は、開幕4戦目のメルボルン・ユナイテッドvsブリスベン・ブレッツに出場。持ち味の積極性を遺憾なく発揮し、攻守に目立った活躍を見せた。

第1クォーター途中に投入された馬場はいきなりスティールに成功。第2クォーターにも途中投入されて、ここでもスティールに成功と、出足の鋭さを生かしたアグレッシブな姿勢を見せる。目立つのは縦へのスピードで、トランジションディフェンスで相手にイージーシュートのチャンスを作らせない。相手ガードへのディフェンスでも足を使って振り切らせず、ピック&ロールへの対応も当たり負けせずに食らい付いた。

こうしてハードなディフェンスでチームを支えた馬場にオフェンスでの見せ場がやって来たのは前半終了間際。味方のディフェンスリバウンド奪取の瞬間に走り出し、コートを縦断するロングパスを受けて、トップスピードのままレイアップを沈める馬場らしいシュートだった。後半にもパスの距離こそ短かったが、同じようにトップスピードでリムへと走ることでパスを引き出してのレイアップを決めている。

ただ、試合の最後にはミスが出た。最終クォーター残り4分を切った勝負どころ、3ポイントシュートとバスケット・カウントの連続得点で94-87とリードした場面でまた馬場に出番が訪れる。リードを守ってはいたが、反撃しようとするブレッツの出足の良さに対して後手に回る状況で、馬場の仕事は相手の速い攻めを止めること。ミスが出たのはオフェンスだった。落ち着いてチャンスを作り出せば良かったのだが慌ててしまい、ポストアップする味方に入れるパスが短くなる。これは相手に引っ掛けられるも取り返した馬場だが、次に逆サイドに振ったパスが長すぎてターンオーバーに。これでベンチに戻されてしまった。

幸いにも、ゲームハイの27得点を記録したクリス・ゴールディングがクラッチシュートを決めたことで最後に突き放したメルボルンが109-96で勝利。チームは開幕から負けなしの4連勝、馬場は16分半のプレータイムで5得点2リバウンド1アシスト2スティールを記録している。