「そんなことを言ってもらえるなんて、正直信じられない」
クリッパーズは現地1月31日のニックス戦を129-115で勝利し、ここ10試合の戦績を9勝1敗としている。この試合ではカワイ・レナードがゲームハイの28得点を挙げ、ポール・ジョージも17得点8リバウンド5アシストを記録し、29日のマジック戦で復帰を果たしたダブルエースがチームを牽引した。
だが、この試合でインパクトを残したのはニックスのルーキー、イマニュエル・クイックリーだった。彼はベンチからの出場ながら25得点3リバウンド3アシスト1ブロックを記録。持ち前のフットワークを生かして積極的にアタックし、次々と得点を重ねた。
彼のパフォーマンスを目の当たりにしたクリッパーズの指揮官タロン・ルーは試合後の会見で、「今日はクイックリーが特別な才能を持っていることを証明した試合だった」と称えた。また、ジョージも「彼は大胆不敵な選手だ。ビッグショットも決めていたし、アグレッシブに攻めていた。僕は彼のプレーが好きだな」と絶賛。
ジョージのコメントを聞いたクイックリーは「このゲームのベストプレーヤーの一人からそんなことを言ってもらえるなんて、正直信じられない」とコメント。「僕がジョージについて何かを言うのは差し出がましいけど、彼に感謝しているし、彼の幸運を祈っている。でも僕はこれからもっと良くなって、チームを勝利に導けるように頑張りたい」
ベテランのルー・ウィリアムズも、試合前にクイックリーがレナードのウォーミングアップをジッと見つめていたことを明かした。するとクイックリーは「彼が試合前に何をしているのか気になったんだ」と言う。「僕は好奇心旺盛な人間だから、彼がどんな行動をしていて、どのような選手なのかというのを見てみたかった。NBAのすごい選手が目の前にいるのだから、彼らの行動には興味津々だよ」
また、クイックリーは試合中にウィリアムズと言葉を交わしていた場面についても語った。「ルー・ウィリアムズには『僕のお気に入りの選手の一人なんだ』と伝えた。僕はルーのハイライトをたくさん見てきた。こんな新人の僕が今まで映像で見てきた選手と話ができるなんて、本当にクールだよ」
クイックリーは、これまで16試合に出場して平均プレータイム18.5分、11.6得点、2.1リバウンド、2.5アシストを記録している。この試合では敗れたものの、クリッパーズのスター選手からの言葉は、クイックリーにとって自信になるに違いない。今後、クイックリーがチームを勝利に導くことができる選手になれるか注目だ。