ルカ・ドンチッチ

4連敗のチームに「努力を見せなければいけない」

開幕当初は身体が絞りきれていなかったルカ・ドンチッチが試合を重ねる中で本来のリズムを取り戻し、ケガで出遅れたクリスタプス・ポルジンギスも戻って来た。新型コロナウイルスの影響で何もかもがイレギュラーなシーズンだが、序盤のつまづきはすぐに取り戻せるはずだった。ところが実際、マーベリックスはこの1週間で4連敗。この間、ドンチッチは平均20得点、9.2アシスト、またディフェンスやリバウンドでも奮闘しているが、エースは笛吹けどもチームは踊らず。特に直近のジャズとの連敗は、2試合いずれも競ることなく、一方的にやられている。

「やるべきことをやっていない。試合に勝つか負けるか、気にせずプレーしているように感じる。僕がここに来てから、こんな感覚になったことはない」とドンチッチは警鐘を鳴らす。

「これは良くないことだから、何かしなくちゃならない。僕らは成長し、お互いにコミュニケーションを取って、もっと良いプレーをしなきゃ。その努力を見せなければいけない」

オフェンスもディフェンスも低調だが、具体的に何を変えるべきかドンチッチは触れず、精神論を説いた。「より多くのエネルギーを出して、よりたくさん努力して、どんなボールにもダイブしてボックスアウトする、そういったすべての姿勢が必要なんだ。改善できることはたくさんある。そうしなきゃならないし、僕らにはそれができるはずだ」

過密日程への対応が上手くできていないのでは、という問いには「チームは最善の手を尽くしてくれている。試合が続いているけど、気持ちの面で僕は試合になれば気持ちが上がるから問題はない」と答えた。

チームの核となるドンチッチとポルジンギスのコンディションにさえ問題がなければ、右肩上がりで強くなっていくと思われたマブスだが、実際そんな簡単にはいかない。試合に挑む気持ち、ボールへの執着心で相手チームに負けていたらチームの成長はないだろう。それを理解しているからこそ、ドンチッチはメディアを通してチームに喝を入れようとしている。プレーだけでなく言葉でも、彼はマブスを引っ張る存在になりつつある。