川崎は26アシストを記録するチームバスケを展開
川崎ブレイブサンダースvs島根スサノオマジックの第1戦。オフェンスが重い時間帯も強度が高いディフェンスを続けた川崎が主導権を握り、79-65で勝利した。
立ち上がりはともにディフェンスの強度が上回り、重い展開となり拮抗した戦いが続く。それでも川崎は途中出場の大塚裕土が連続3ポイントシュートを沈め、19-14と突き放す。
川崎がリードして第2クォーターを迎えたが、引き続き島根のプレッシャーに苦戦し、良いリズムでシュートまで繋ぐことができない。それでもディフェンスでは崩れることなく、島根から前半だけで9ターンオーバーを誘い、そこから16得点を奪った。ハーフコートでは重い時間帯が続く中で、大黒柱のニック・ファジーカスがフローターや3ポイントシュートを着々と沈めリードを広げていく。
一方の島根は、オフェンスリバウンドは14-3(前半)と圧倒しているものの、得点に繋げることができない。また、平均17.1得点を挙げているリード・トラビスが第2クォーターの中盤で出血と脳震盪によりコートから離れるアクシデントに見舞われた。
39-28と川崎の2桁リードで迎えた後半。ディフェンスのギアを上げた川崎は、前半では島根にオープンショットを打たせる場面も見られたが、後半ではペイントエリア内からは簡単には打たせずにタフショットへと追い込む。ペリン・ビュフォードの素早いドライブに対してもヘルプに入り、さらにキックアウトのパスコースを塞いでマイボールへ繋げていく。また、デザインされた3ポイントシュートをシューター陣が確実に沈め、さらに前半は0得点に終わった藤井祐眞が後半だけで12得点を挙げる活躍でチームを牽引した。川崎はこの試合で辻直人が8アシスト、藤井が4アシスト、チーム全体では26アシストを記録するなど、チームバスケを展開した。
一方の島根は、後半はターンオーバーを3本のみとし、ようやくシュートも入るようになったが、最大18点もあった点差を覆すまでは至らず。1試合を通してもフィールドゴール成功率が33%(71本中24本成功)とシュートタッチの悪さが目立つ試合となった。
川崎はこの勝利により12月12日以来となる連勝を記録。一方の島根はホーム戦で3連敗となり、なんとしても明日の第2戦はホームでの勝利を挙げたいところだ。