デボンテ・グラハム

「彼がペースを上げることでチームには勢いが出る」

ホーネッツはペイサーズとのスリリングな接戦を108-105と競り勝った。ヘッドコーチのジェームズ・ボーレゴは「ウチはリーグ最強のクラッチチームだろうね」という表現で、試合終盤の勝負強さが光る戦いぶりを称えている。

8勝11敗と黒星先行のホーネッツに、相手を圧倒する力はない。ただ、ポイントガードは先発のデボンテ・グラハムが堅実なゲームメークでチームに落ち着きを与え、ラメロ・ボールがコートに入れば一気にペースアップする。ここにテリー・ロジアーがアクセントを加え、コディ・ゼラーはオフボールで精力的に動いてチームオフェンスを助ける。それでも手詰まりになったらゴードン・ヘイワードの個人技でも勝負できる。それぞれの個性を生かしながらも、個に頼らないバスケがその勝負強さを支えている。

14得点10アシストでチームを引っ張ったグラハムは、終盤の勝負強さの秘訣をこう語る。「僕らはアンセルフィッシュなチームで、ボールをシェアしながら全員でプレーする。スピードを上げて、オープンの選手を作り出す。さらに言えば第4クォーター終盤のプレーについては映像をかなり見ていて、それは特にディフェンスの面での遂行力の高さに繋がっていると思う。あとは単純に勝ちたい気持ちの強さだね。僕らはハングリーだから」

グラハムやゼラーがチームプレーの中心となる一方で、若い選手には思い切って自分らしいプレーをすることを求める。このペイサーズ戦ではPJ・ワシントンがフィールドゴール8本中7本成功と活躍。グラハムは「ウチの秘密兵器だよ。ヘッドコーチは彼にノンストップで攻め続けろ、ハングリーにやれ、と言い続けているんだ」と語る。

ルーキーのラメロ・ボールは16得点。ただこの試合でも7アシストに対して5ターンオーバーとミスが多く、安定感の差でグラハムに続くポイントガードの2番手に収まっており、新人王を狙うタレントとしては物足りないと指摘されることもあるが、グラハムは「攻撃的な選手だから思い切って攻めればいい」と言い切る。「自分で点も取れるし、キックアウトでチャンスを作り出すこともできる。ベンチから出る彼がペースを上げてアグレッシブにプレーすることでチームには勢いが出るんだ」

そんなチームの成長に指揮官ボーレゴは大きな手応えを得ている。「みんなお互いを信頼してプレーしているし、この短期間にそれぞれが成長している。3ポイントシュートを16本決めて、成功率が43%だ。アシストは35。今このリーグで勝つのに必要な要素を満たしている。ヘイワードの調子が良くなかったのに勝てたのは、そういうことだろう」

今はまだ優勝を争う力はないかもしれないが、ホーネッツは急成長を続けている。この調子で行けば、シーズン終盤には恐るべきチームへと変貌しているかもしれない。