タイムシェアと守備で我慢し勝機を見いだした秋田ノーザンハピネッツ、終盤で走り勝ちレバンガ北海道に逆転勝利

タイムシェアと守備で我慢し勝機を見いだした秋田ノーザンハピネッツ、終盤で走り勝ちレバンガ北海道に逆転勝利

2021/01/28 07:30
秋田ノーザンハピネッツ

前田ヘッドコーチ「みんなにも『いつもと違うけど我慢しろ』と伝えた」

秋田ノーザンハピネッツvsレバンガ北海道の水曜ナイトゲーム。ほとんどの時間帯で秋田が追いかけるゲーム展開となったが、第4クォーター残り5分で逆転に成功し、そのまま79-73で押し切った。

北海道はファイパプ月瑠がコンディション不良のため欠場し、ジャワッド・ウィリアムズも前節に負ったケガの影響で試合には出場できず、ビッグマンはニック・メイヨのみで戦うことに。それでも序盤からジョーダン・テイラーと多嶋朝飛を起点に速いパス回しとキックアウトでズレを作ると、自分たちのリズムで得点を重ねてリードを奪う。ディフェンスでもテイラーと多嶋が秋田のバックコート陣に対して前線からプレッシャーを与えてチーム全員でハードに守り、第1クォーターだけで秋田から7本のターンオーバーを誘発し、そこから11得点を奪い主導権を握る。

14-20と秋田のビハインドで迎えた第2クォーター。秋田はディフェンスのギアを一段上げることでリズムをつかんでいく。ボールマンに対して激しく当たり、第1クォーターのようには簡単に攻めさせない。オフェンスでも序盤は個のプレーが多かったが、ようやく人とボールが動くようになりチームで得点を重ねたことで、同点に追いついて後半へ。

秋田は前半だけで15得点を奪われたテイラーに連続でスティールされ、それを得点に繋げられてリードを許したが、もう一人の得点源であるメイヨに対しては、外国籍選手がハードに守ることで簡単に得点を与えない。なかなかいつものようにディフェンスでリズムをつかむことができないが、リバウンドからの走るバスケットでなんとか逃げる北海道に食らいつく。そして第3クォーター残り50秒、大浦颯太がテイラーから4つ目のファウルを誘発した。

53-59と秋田のビハインドで迎えた最終クォーター。開始4分間は北海道が1、2ポゼッションのリードを維持していたが、21得点を挙げていたテイラーの勢いが止まる。ここまでほぼフル出場し、さらに個人ファウル4つという状況が重なり、第4クォーターでテイラーは2点のみと失速。また、テイラーだけでなく、ここまで11得点を挙げていた多嶋や9得点の葛原にも疲労が見え始める。

一方の秋田は、プレータイムをシェアしていることもあり、出てくる選手全員がフレッシュで、ハードな守備からの走るバスケを展開。オフィシャルタイムアウトは61-61の同点で迎えたが、ここから秋田が走ってリズムをつかみ点差を広げていく。ゲーム終盤になっても秋田はトランジションバスケを行い、ファウルゲームで得たフリースローも沈めて、このクォーターを26-14と圧倒して勝利した。秋田は10本のファストブレイクのうち5本を最終クォーターで成功させ、一方の北海道はこのクォーターでは0本に留まった。

秋田ノーザンハピネッツ

宮永ヘッドコーチ「本来の我々が目指すべき姿をお見せした」

敗れた北海道の宮永雄太ヘッドコーチは、第4クォーターの失速について「テイラーとメイヨがほぼフル出場なので、彼らの体力が持ちませんでした。当然、日本人選手がカバーする時間帯もありましたが、最後は本当に体力が持たなかったというだけだと思います」と振り返った。

「限られたメンバーの中でも勝つチャンスを見いだして、最後まであきらめないという本来の我々が目指すべき姿をお見せしたと思います。結果は負けましたが、選手たちは非常によくやってくれたと思います」と、最後まであきらめずに戦った選手を称えた。

一方勝利した秋田の前田顕蔵は、「すごく難しい試合でした」と振り返る。「北海道さんは選手が欠けている中で、非常に良いゲームプランを立てて来ました。難しくなるとは思っていましたけど、ここまでゲーム中にアジャストしていかないといけなかったのは、今シーズン初めてだったので、その中で勝てたこと、選手が要求したことをしっかり遂行してくれたことは、チームにとって非常に大きな成長だと思いますし、こういうゲームを勝ち切れたことは良かったと思います」

いつもの秋田であれば、攻めのディフェンスでアタックしていく時間帯が多いが、この試合では違った。前田ヘッドコーチは「自分たちのアグレッシブにプレッシャーをかけるスタイルを一回捨てないといけない時間帯がありました」と明かす。「今日問題になったのがペネトレーションと3ポイントシュートです。そこを簡単に侵入されてしまうので、ポジショニングを変化させて、みんなにも『いつもと違うけど我慢しろ』と伝えて、ソリッドに守りました。テイラー選手には23点与えましたが、7ターンオーバー。北海道さんは3ポイントシュートのアテンプトが非常に多いですが、17本しか打たれていなくて、4本しか決められなかったです」

前田ヘッドコーチが言うように、79-104で敗れた前回の北海道戦では、3ポイントシュートを31本中16本成功と高確率で許した。そのため前回とは違ったディフェンスを遂行して勝利をつかんだが、こう続けた。「良いように言えば柔軟に対応できました。ただやったことがないことをしたので疲れましたし、悪く言うとブレてしまった。なので、次やる時は違う形でチャレンジしたいですし、気合いが入りました」

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