シーズン後半戦は「みんなを信じて、自分を信じてやっていく」
秋田ノーザンハピネッツがホームに川崎ブレイブサンダースを迎えた第17節。第1戦は第1クォーターでリードするも、その後はすべてのクォーターで下回り67-80で敗れた。しかし、続く第2戦では序盤からインテンシティの高いディフェンスで川崎からターンオーバーを誘発して主導権を握り、最後まで堅守速攻を貫いて96-81で勝利した。
司令塔の細谷将司は試合後の会見で、「自分たちの強みであるディフェンスでプレッシャーをかけて、相手からボールを奪って速い展開に持っていくのを多く出せて、自分たちの持ち味が出た試合だったと思います」と、秋田らしいバスケットで勝利をした手応えを語った。
細谷は、3ポイントシュート6本中5本成功のチームハイとなる18得点と4アシスト1スティールの活躍でチームに勢いを与えた。細谷だけでなく、この試合の秋田はバランスの良いオフェンス力が光り、細谷を含めた5選手が2桁得点を記録。今シーズンの3ポイントシュート成功率は30.2%とB1で18位と低迷しているが、この日は6選手が3ポイントシュートを成功させて成功率46.4%をマークした。
細谷は好調だったオフェンスについて「新しいフォーメーションをしている中で、自分たちがどこで攻めるのかという共通意識を、全員がより理解できてきていることがオフェンスが上手くいった要因だと思います」と語る。
それでも細谷は以前から、ディフェンスのチームである秋田の選手として守備で貢献したいと語っていた。この試合では攻守両面でチームに勢いを与え、細谷自身も「この2戦に関しては、自分の中で手応えを感じる部分が結構あったので、それを継続して後半戦も攻守両面でアグレッシブにできるようにやっていきたい」と意気込んだ。
秋田は29試合を終えて、19勝10敗。次戦でいよいよシーズンの折り返しを迎えるが、目標の日本一に向けては、後半戦での一戦一戦がより大事になってくる。目標を達成するためにも細谷は「信じること」が大事だと言う。「一人ひとりがアグレッシブに行くというか、自信を持つことが大事になると思います。チーム力としてはかなり高いところにいるので、あとはみんなを信じて、自分を信じてやっていくことだと思います」
そして、川崎に勝利したことでチームとしての自信をより強固なものにできたか? と問うと、「そうですね。ヒーローインタビューでも言いましたが、『バスケット・カウント』さんに秋田のチャンピオンシップ進出は厳しいと書いていただいたので、こっちとしてはそれが発奮材料になりました(笑)」と言い、最後にこう続けた。
「これからはもうちょっと秋田を良く書いていただければうれしいと思います(笑)」
次戦はレバンガ北海道をホームに迎える。秋田のB1での最多勝ち星は19勝で、次戦で勝利できればB1で初となる20勝目を挙げることとなる。持ち味であるハードなディフェンスに加え、オフェンスでのバランスの良さも備わりつつある秋田のシーズン後半戦の戦いに注目だ。
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