「コービーにあこがれていることを知れるのは、素晴らしいこと」
コービー・ブライアントがヘリコプターの墜落事故で他界してから、まもなく1年が経つが、現役時代にチームメートだったタロン・ルーは、いまだにコービーの死を受け止められずにいる。
今シーズンからクリッパーズを率いているルーは、没後1年に関連する質問を受けると、「普段から身近な人の死に対して上手く対応できない。特に近しい人物の死に関してはね。自分の部屋、家、オフィスにあったコービーの写真はすべて片付けた」と語った。
「いまだに辛い。彼の現役時代のプレー集を見るのも辛いよ」と心境を明かしたルーだが、クリッパーズのダブルエースであるポール・ジョージとカワイ・レナードから現役時代のコービーについて頻繁に質問を受けると明かした。「彼らは、コービーの現役時代に関心を持っていて、彼がどういう練習をしていたのか、特定の状況にコービーならどう対処していたのかとか、そういうことを頻繁に聞かれる」
「彼らはコービーのことを本当に知りたがっている。コービーの話をするのは辛い。しかし、2人が彼を尊敬し、選手、そしてビジネスマンとしての彼にあこがれていることを知れるのは、素晴らしいことだ」
ルー個人としてはコービーの死について考えないように努めているのだろうが、世界トップクラスの選手だった彼を間近で見てきた一人として、その人間像を現代のスーパースターに伝える役割を担おうとしている。