最終クォーターを31-15と圧倒し、今シーズン初の3連勝
Bリーグは今日から後半戦がスタート。レバンガ北海道がホームに横浜ビー・コルセアーズを迎えた一戦は、終盤に連続で3ポイントシュートを成功させた北海道が16点差を覆す逆転勝利を収めた。
試合序盤、横浜はレジナルド・ベクトンのインサイドを起点にオフェンスを組み立てる。ただ、パワープレー一辺倒にはならず、周りも連携してチャンスを作り出すバランスの良さも目立った。また、河村勇輝がピック&ロールからズレを作り、好アシストを連発。さらにはロバート・カーターが内外から高確率で得点したことでわずかに先行した。
一方の北海道は得点頭のニック・メイヨが前半だけで17得点を挙げてチームを牽引。特別指定選手として加入した山口颯斗がスコアを挙げるなど、若手も強気なプレーで応戦する。ただ、分の悪いインサイドはファウルで止めるしかなく、前半だけで20本ものフリースローを与えてしまう。それでも、横浜のフリースロー成功率が5割に留まったこともあり、3点ビハインドで前半を終えた。
後半に入ると、一気に試合が動く。横浜はメイヨへの圧力を強め、24秒バイオレーションを誘発するなど、北海道オフェンスを停滞させる。さらに開始3分で橋本竜馬から個人4つ目のファウルを誘発するなど勢いに乗った横浜は、8-0と走って点差を2桁に乗せた。その後も、インサイドで上回る横浜がセカンドチャンスポイントやペイントで加点し、最大16点のリードを奪った。
それでも最終クォーター、北海道はインサイドの攻めをダブルチームで防ぎ、これに対する横浜の外郭のシュートが決まらないことで息を吹き返す。逆にディフェンスからリズムをつかんだ北海道は速攻も生まれるなどオフェンスが活性化。第3クォーターでは個での打開が目立ったが、ボールと選手がよく動くようになり、チームバスケが大いに機能した。メイヨの速攻からのバスケット・カウントやジョーダン・テイラーの3ポイントシュートで点差を詰め、多嶋朝飛の3ポイントシュートも決まる。攻守が噛み合った北海道は約3分間で12-0と走り、一気に逆転に成功した。
その後カーターに得点を許すも、葛原大智が再び逆転となる3ポイントシュートを決め返す。そして、残り7秒にはメイヨが自らのシュートをプットバックで押し込み、リードを2ポゼッション差に広げた。こうして、最終クォーターを31-15と圧倒した北海道が最終スコア80-74で勝利した。
クラッチショットを沈め、勝利に大きく貢献した葛原は「こういった点差の中でも僕たちがあきらめずに最後までやり遂げれば、勝利に繋がるということを証明できた」と、落ち着いた様子で語った。
今日の勝利で、北海道は今シーズン初の3連勝を達成。あきらめないことの大事さが詰まった試合となった。
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