カイリー・アービング

「僕たちの誰もがスタッツよりも勝利を選ぶ」

カイリー・アービングとケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン。ネッツの『ビッグ3』が初めて揃ったキャバリアーズ戦、ダブルオーバータイムの末にチームは敗れた。

デュラントが38得点、アービングが37得点、ハーデンが21得点と、チームの135得点のうち7割を超える96得点を3人が挙げた。3人に依存する傾向は試合が進むにつれて強まり、第4クォーターの後半から試合終了までにネッツが挙げた57点のうち、実に42点は3人によるものだった。爆発力はあったが粘るキャバリアーズを振り切ることはできず。2度の延長でガス欠を起こしたネッツは135-147で敗れている。

それでもデュラントは「仲間意識を持ってプレーできている」と、ハーデンは「勝って解決できれば素晴らしいけど、負けから学ぶこともできる。先は長いが正しい方向に進んでいると思う」と、それぞれ『ビッグ3』の初顔合わせで手応えを得られた様子。では『個人的理由』からチームに戻って来たカイリーはどう考えているだろうか。カイリーはオンラインの会見に上機嫌で表れた。

復帰戦の感想を問われたカイリーは、「正直に言うと長すぎたよ。復帰戦がダブルオーバータイムとはね。でも、僕はNBAのバスケットボールが大好きだと確認できた。自分自身を表現し、ベストを尽くした。すごく楽しかったし、興奮したよ」と語る。

「お互いに譲り合って、どうすればよりベストに近づけるかを探りながらプレーできた。まだ1試合しかやってないけど、これからが楽しみでしかないよ」

試合には敗れたが「2度目の延長で20得点を奪うチームなんてほとんどないよね。それをキャブズはやったんだ。コリン(セクストン)は素晴らしかった。今夜は彼らを称えるべきだと思う」と、まずは古巣の素晴らしい戦いぶりに触れた。

3人で96得点を挙げたスタッツに話が及ぶと大きな笑顔を見せて「僕たちの誰もがスタッツよりも勝利を選ぶ。でも3人でプレーするのは初めてなのに、これだけのスタッツを出すとは信じられないね」と語る。「でも、それぞれの要素を一つに束ねて機能させるのが僕らの責任だ。オフェンスだけを見ても、今日は十分じゃなかった。もちろんディフェンスでも相手を止める必要があった。これはシーズンをかけて取り組んでいくものになる。ここで言うだけじゃなく実際に小さなことを積み重ねて良い準備をしていくんだ。より良い準備をして前進していくよ」