ウィザーズ

「常識的に考えて、コート上の接触が原因」

ウィザーズは試合開催に必要な8選手を揃えることができないため、現地20日に予定されていたホーネッツ戦が延期となった。

チームの発表によれば、現在チーム内で6人の選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出ており、さらに3選手が安全衛生プロトコルにより試合へのエントリーが認められず、試合催行に必要な8人を揃えられない状況となっている。ウィザーズは128-107で勝利した1月12日のサンズ戦以降実戦から遠ざかっており、これで5戦連続で試合が延期に。1月22日のバックス戦の開催も現時点では不透明なままだ。

チームとリーグは何が原因でどこからコロナの感染が始まったのかを特定しようと奔走しているが、接触追及プロセスには限界があり、根本的な原因は分かっていない。

ウィザーズのトミー・シェパードGMは、施設内での感染ではないと主張した。「現時点では、スタッフの誰も陽性反応を示していないので、施設内での相互作用が原因とは考えていない。私たちの施設では、正しい方法ですべてを行ってきたと考えている」

施設内感染でなければ、試合中の接触による感染と考えるのが普通だろう。セブンティシクサーズのセス・カリーはバックス戦の最中に陽性であることが判明し、アリーナから退去したが、ウィザーズはこの試合の前日にシクサーズと対戦していた。また、セルティックス戦が終わった直後のコート上では、親しい間柄のジェイソン・テイタムとブラッドリー・ビールがコート上で健闘を称え合ったが、その後にテイタムに陽性反応が出たために、ビールは濃厚接触があったとして一時隔離された。その後、八村塁とモリッツ・バグナーの2人がPCR検査で陰性が確認できず、『クエスチョナブル』(試合出場が疑わしい)と発表され、ジャズ戦が延期になった経緯がある。

シェパードGMは原因特定が極めて難しいと話し、あらためてコート上の接触が原因ではないかと主張した。「試合中の選手はマスクを外してフロアに出ている。ベンチにいる選手がマスクを下げて話をすることもある。接触追跡は絶対に必要だが、いつでもどこでも起こりうるので難しい。常識的に考えて、コート上の接触が原因だろう」

いくつかのチームも試合延期を余儀なくされたが、ウィザーズは5試合連続での延期と最もコロナウイルスの影響を受けていると言える。クラブとしてはできるだけ早く試合を行い、成績を上げたいところだが、コロナ禍の今シーズンは勝敗よりも安全確保が何よりも大事だ。