Bリーグ

「スポーツやエンタテインメントは、皆さんの勇気や元気の源になる」

Bリーグは今日、新型コロナウイルスの影響で中止となったオールスターゲームの代替えイベントとなる『B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021 ONLINE CONTESTS』をオンライン配信で開催し、『ダンクコンテスト』、『スキルズチャレンジ』、『3ポイントコンテスト』を実施した。

『ダンクコンテスト』は、各選手が2本のダンクを行い、SNS投票でチャンピオンを決定する。この『ダンクコンテスト』には、コー・フリッピン(千葉ジェッツ)、セバスチャン・サイズ(千葉ジェッツ)、小酒部泰暉(アルバルク東京)、リチャード・ソロモン(富山グラウジーズ)、アイラ・ブラウン(大阪エヴェッサ)が参加した。

2017年と2018年での連覇を果たしたアイラや昨年王者のサイズなど、それぞれが渾身のダンクを沈めたが、その中でもレッグスルーからのダンクとNBAのダンクコンテストでも見られた人間超えダンクを決めたフリッピンが他を圧倒して優勝をつかみ取った。

続く『スキルズチャレンジ』は、ドリブル、パス、シュートを織り交ぜたコースのクリアタイムを競うもので、多嶋朝飛(レバンガ北海道)、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)、アイザイア・マーフィー(広島ドラゴンフライズ)、並里成(琉球ゴールデンキングス)、平尾充庸(茨城ロボッツ)が参加した。

2年ぶり2回目の出場となった篠山は「1月15日に収録をしていますが、昨日は新加入の米須玲音選手の誕生日です。賞金10万円を獲得して誕生日プレゼントをあげたいと思います」と意気込んだが、小さなミスが重なりワースト記録となる41.55秒を記録する事態に。一方、富樫は最初のドリブルからトップスピードで挑むと、フリースローや3ポイントシュートを含めノーミスで遂行し21.85秒を記録。2位の多嶋とは約4秒の差をつけて優勝した。

最終種目となった『3ポイントコンテスト』には、古川孝敏(秋田ノーザンハピネッツ)、辻直人(川崎ブレイブサンダース)、アキ・チェンバース(横浜ビー・コルセアーズ)、納見悠仁(新潟アルビレックスBB)、西山達哉(信州ブレイブウォリアーズ)、金丸晃輔(シーホース三河)、福澤晃平(茨城ロボッツ)が参加した。

制限時間60秒で5つのポジションから4本ずつシュートを放ち、入ったショット数で優勝を決めるルールの下、そのシュート精度の高さから『精密機械』と称される金丸が17本を記録し、3ポイントコンテストで3年連続となる優勝を果たした。今年はオンラインでの開催となったが、金丸は「来年は現地にみんな集まって開催できることを願っています」とコメントした。

Bリーグの島田慎二チェアマンはオールスターコンテストを終えて、「オンラインではありますが、コンテストを開催できたことをうれしく思います」と総括した。本来であれば今日と明日に茨城県水戸市のアダストリアみとアリーナでのオールスターゲームを開催予定だったが、1月9日に急遽、開催中止が決まった。それでもBリーグは『バスケで日本を元気に』するため、オンライン配信でのコンテストを実施。

島田チェアマンは「2時間強の配信となりましたが、Twitterのトレンドでも最高5位までいったり、SNSのリアクションを見てもファンの方に喜んでいただけたと思います」と言い、あらためてこのような状況だからこそイベントをやる意義を語った。「コロナが出てきてから1年が経過して、緊急事態宣言がまた発令されました。世の中のスポーツやエンタテインメントがどんどん難しい状況になっている中で、できることをやってファンの皆様に喜んでもらいたいと思っていたので、その目的は果たせたと思います」

「世の中に行動制限がかかり、日常生活をなかなか思い切って楽しめる状況がない中で、選手たちが素晴らしいプレーを見せてくれるスポーツやエンタテインメントは、皆さんの勇気や元気の源になると思うので、スポーツの火は消さないでしっかりと続けていきたいです」