写真=B.LEAGUE
古巣へ復帰し「ただいま!」
富山グラウジーズが比留木謙司を獲得した。
ゴール下を主戦場とする比留木は、196cm94kgの体格を生かし、泥仕事を厭わず与えられた役割をそつなくこなすロールプレーヤーだ。得点を量産するタイプのプレーヤーではないが、高いバスケットIQで、自分よりも大きな外国籍選手を相手にする。
昨シーズン在籍した三遠ネオフェニックスでは32試合に出場するも、平均3.8分のプレータイムにとどまり、指揮官の信頼を勝ちとることができなかった。比留木自身もチームの助けになることができず、三遠への移籍について「7割は不正解です」とコメントしていた。
そんな比留木が選んだ次なるチームは富山だった。その富山はBリーグ初年度に比留木が在籍していたチームであり、クラブの公式ホームページに以下のコメントをしている。
「富山の皆さん!ただいま!この地に戻ってこられて本当に嬉しいです!戻ってくる機会を与えてくれた球団の皆さんに本当に感謝していますし、チャンスを与えて頂いたと思っています。チームメイトやスタッフはもちろんですが、スポンサー様、球団職員、そして何よりファンの皆さんと今季のシーズンを戦えることを大変楽しみにしています!」
富山はまだ外国籍選手が決まっておらず、インサイドプレーヤーは広島ドラゴンフライズから獲得したベテランの山田大治のみとなっていた。そのため日本人ビッグマンの獲得は急務となっており、富山は的確な補強に成功したと言える。
富山時代にはSNSでの発信などで多くのインパクトを残し、『ユーモア賞』を受賞した比留木だが、昨シーズンは出場機会に恵まれず、そうした発信も控えめだった。今後はプレータイムを伸ばし、コート内外での活躍に期待したい。