3試合ぶりにプレータイムが10分を下回る
ラプターズでセカンドユニットの地位を確立しつつある渡邊雄太が、アウェーのウォリアーズ戦に出場した。
第1クォーター残り3分26秒、OG・アヌノビーに代わりコートに送り出された渡邊は、早速ケント・ベイズモアの3ポイントシュートをブロックし持ち味であるディフェンス力を発揮。さらにカイル・ラウリーとの合わせからボースハンドダンクを成功させるなど、しっかり自分の役割を果たした。
しかし、ウォリアーズディフェンスに苦戦し、チームオフェンスが機能しなかったラプターズは得点が伸び悩み、ラウリーが前半わずか1得点に抑え込まれるなど、51-61と2桁のビハインドを背負った。
後半もウォリアーズに主導権を握られたまま時間は進み、8点ビハインドの状況で渡邊に出番が回ってきた。スイッチを繰り返し、チームが信条とするハードワークを体現するも、ローテーションが遅れ3ポイントシュートを許してしまうなど、点差が詰まらない。ヘルプポジションからステフィン・カリーのドライビングレイアップをブロックしたが、その後、ポンプフェイクに跳んでしまい3本のフリースローを献上するなどやり返された。
ディフェンスは及第点以上の内容と言えるが、オフェンスになかなか絡むことができなかった。相手のパスが悪かったこともあるが、ボールをファンブルし、また一概に渡邊のせいとは言えないがハンドオフの場面でラインクロスをしてしまうなど、2つのターンオーバーを犯した。
16分、19分とここ2試合でプレータイムは伸び存在感も増していたが、今日の試合では9分間の出場に留まり、2得点2リバウンド2ブロック2ターンオーバーと違いを生みだすことはできなかった。
チームは最終クォーターに猛反撃して終盤に逆転したが、残り4秒でラウリーがファウルを犯してしまい、フリースローを2本決められて土壇場で逆転を許した。この日、ゲームハイの25得点を挙げていたパスカル・シアカムに最後のオフェンスを託すも、シアカムのミドルシュートがリングに嫌われて105-106で敗れた。
渡邊は2ブロックショットを記録するなど、持ち味であるディフェンス力を証明したが、オフェンス面ではインパクトに欠けた。現在のラプターズは個での打開が目立ち、得点力不足が課題となっている。そのため、渡邊が少ないシュートチャンスをモノにすることができれば、コンスタントに2桁以上のプレータイムを獲得できるはずだ。