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締まりのない終盤も指揮官は「前向きな結果」
予選ラウンド無敗のまま決勝トーナメントに駒を進めたアメリカだが、オーストラリア戦からの後半3試合では、締まりのないプレーに終始している。
予選ラウンド最終戦となったフランス戦も、第4クォーター残り2分54秒の時点でリードを10点(95-85)に広げながら、その後に猛追されて最終的なスコアは3点差(100-97)。終盤のディフェンスに問題があったことで無用な苦戦を強いられたのは明らかだ。
試合後の会見で金メダル獲得の可能性について聞かれたカーメロ・アンソニーは「ここまでは良い感じで来ている」と語った。「良い試合も多いし、今日の試合も良かったと思うよ。これからはメダルラウンドだから、もっとしっかり準備して臨みたい」
終盤のディフェンスの甘さは、指揮官のマイク・シャシェフスキーも認めている。
「第4クォーターはもう勝ったと思ってしまった。それからターンオーバーをやってしまい、相手にアドバンテージを与えた。だが相手に勝機が訪れた後でも勝ち切ったことは前向きな結果だよ。当然ターンオーバーは避けたいものだが、我々はプレッシャーのかかった場面で良い反応を見せたんだ」
こんな余裕も予選ラウンドだからこそ。いくら絶対王者アメリカと言えど、負けたら終わりのトーナメントでこんな腑抜けた試合展開は許されない。そのことはアンソニーもシャシェフスキーも理解しているはずだ。
3大会連続金メダル獲得のため負けられない決勝ラウンドでは、個の力に加えてチームとしての力が求められる。