「全盛期を迎えている僕の一年を無駄にはしたくない」
今年のオフに去就が注目されたヤニス・アデトクンボは、2020-21シーズン開幕前にバックスと5年2億2820万ドル(約240億円)という超大型契約を結び、憶測報道が続いた流れを断ち切った。
ヒートなど複数のチームは、アデトクンボが2021年のオフにフリーエージェントになるのを見越してキャップスペースを確保しようとしていたと報じられたが、結局は争奪戦に至らず、アデトクンボは全盛期をミルウォーキーに捧げることになった。
アデトクンボは『ESPN』とのインタビューで、シーズン前に延長契約にサインした理由を明かしている。そこにはチームメートへの気遣いがあった。「プレッシャーを感じる立ち位置になりたくなかった。僕個人は重圧に対応できても、チームメートやコーチングスタッフが重圧を感じるような状況にはしたくなかったんだ」とアデトクンボは言う。
「試合に負けるたびに、周りから『どうせアデトクンボは退団する』とか、『チームは良いプレーをしていない』とか、そういう声は僕たちが成し遂げようとしていることの妨げになってしまう。僕たちの目標は優勝。要らぬ重圧を感じるようなら、全盛期を迎えている僕の一年を無駄にするようなもの。そんなことはしたくない」
エースの残留が決まり、移籍の噂は鳴り止んだ。ただ、新契約期間中に優勝を成し遂げるためには、いずれにしても期待とプレッシャーに打ち克たなければならない。