近しい関係者に陽性反応、安全プロトコルに則り検疫に
昨シーズン後半戦はオーランドに『バブル』と呼ばれる隔離エリアを作り、その中にチームを集めて試合を行ったNBAだが、12月22日に開幕した今シーズンは各チームのホームアリーナを使ってのホーム&アウェーでの試合開催を再開させている。
選手とその家族、親しい関係者には定期的なPCR検査が義務付けられているが、家族や関係者に陽性反応が出た場合には、その選手も7日間の検疫に入らなければならない。この間、複数の検査ですべて陰性であってプレー再開が認められる。
デュラントは昨シーズン、リーグ中断期間中にネッツの4選手が新型コロナウイルスに感染した時の一人。リーグは名前を明かさなかったが、デュラントは自らSNSで感染を明かし、ファンに注意喚起していた。すでに感染を経験したデュラントには抗体があるはずだが、NBAが定めるルールでは抗体の有無は考慮されない。
ジャズ、シクサーズ、グリズリーズ、サンダーとの4試合を、ネッツはデュラント抜きで戦わなければならなくなった。1月3日のウィザーズ戦では、デュラントが決めれば逆転のシュートを外して接戦を落としている。デュラントにとってもネッツにとっても悔しいシチュエーションでの戦線離脱となるが、ネッツに限らずどのチームも当面はこのリスクは考慮していなければならない。
2019年のNBAファイナルでアキレス腱断裂という重傷を負ったデュラントは、今シーズンの開幕からブランクを感じさせないスコアラーぶりを見せていた。それでも長期欠場明けで、慎重さは求められる。4試合の欠場は痛いが、身体のメンテナンスと割り切って復帰に備えてもらいたい。