昨年のベスト16の再現、大阪桐蔭が県立津幡に走り勝ってシーソーゲームを制してリベンジを達成!

昨年のベスト16の再現、大阪桐蔭が県立津幡に走り勝ってシーソーゲームを制してリベンジを達成!

2020/12/25 12:20
松川侑里香

松川侑里香「自分が絶対にやろうと思っていました」

ウインターカップは大会3日目を迎え、女子のベスト16で大阪桐蔭と県立津幡が対戦した。この両者は、昨年大会でもベスト16で対戦している。この時はラスト10秒までもつれる大混戦の末に津幡が競り勝った。去年の津幡は3年生主体だったが、大阪桐蔭は2年生3人がスタメンで出ていた。彼女たちは1年間の成長を、この試合で見せることに強い意欲を抱いていた。

試合は2ポゼッション差になる時間帯がほとんどなくリードチェンジを繰り返す大接戦。小さいながらもトランジションに磨きをかけて公立校ながら上位の常連となっている津幡は、今年はスタメンに170cm台の選手が3人と例年になくサイズがあるが、伝統の走るバスケは変わらない。ただ大阪桐蔭も留学生プレーヤー不在の今年は走るチーム。全国でもトップクラスの走力を誇る津幡に対して走る負けることなく、両チームともしっかり足を動かして激しいプレッシャーを掛けるディフェンス合戦となった。

両チームとも激しいプレッシャーを掛け、それをかいくぐられて速攻に持ち込まれても必死に食い下がってイージーなレイアップを打たせないディフェンスが目立つ展開となったが、それを崩すオフェンスのやり方は好対照だった。大阪桐蔭は少しでも前が空けば迷わず3ポイントシュートを放って決めていき、津幡は縦へのスピードを強調しながら合わせのパスで正面突破を図る。

前半を終えて34-34の同点。大阪桐蔭は果敢に放った3ポイントシュートを6本決めたが、2点シュートの成功率は30%と伸び悩んだ。津幡は2点シュートを58%と高確率で決めたものの、トップスピードで走る味方に合わせる難しいパスを狙い続けたためターンオーバー11を記録していた。

後半に入って、津幡はゴール下への合わせのパスの精度が上がり、高山愛菜と今保美鈴がインサイドで上手く優位を作り出すことでリードする時間が長くなる。試合の流れが津幡に傾きそうな展開だったが、ここで大阪桐蔭は松川侑里香がミドルレンジの難しいプルアップを連続で決めて繋ぐ。そんな松川に引っ張られて苦しい時間帯を耐え、第3クォーターのラスト1分半で8-0、第4クォーター開始1分で4-0と計12-0のランで逆転し、一気に突き放した。松川は「津幡よりも走り切れたと思います。今まで練習でやっていたことが出せました」と、この勝負どころの時間帯を振り返った。

大阪桐蔭

勝負どころで走り切れたかどうかが明暗を分ける

これまで津幡はバックドアなど難しいパスもアグレッシブに狙い、そこでターンオーバーになっても素早く戻ってイージーな失点を避けていたが、ここに来て戻り切れなくなったことが、このランを浴びた要因となった。ここからフレッシュな選手も投入して運動量を戻し、1点差まで猛追するも、ここで大阪桐蔭は松川がアシスト、得点と連続で記録して相手の流れを断ち切る。終盤にはようやく3ポイントシュートにも当たりが出て津幡を振り切り、77-65で勝利を収めた。

松川はゲームハイの27得点、さらに10リバウンド3アシスト5スティールと殊勲の働き。「去年は津幡に1点差で負けました。その悔しさを知っているのは3年生だけなので、勝負どころでは1年生に頼るんじゃなくて自分が絶対にやろうと思っていました」と彼女は語る。去年はこの津幡との試合で3年生の主力2人が揃ってケガをして涙をのんだ。そのリベンジを、大阪桐蔭は見事に果たした。

「去年は付いていくだけだったんですけど、自分が副キャプテンになって、1年間先生にリーダーシップと言われ続けて、それだけを頑張ってきました」と話す松川は、見事にチームを引っ張る存在へと成長した。

明日の準決勝、大阪桐蔭は札幌山の手と対戦する。

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