足首を痛め、大事を取って勝負どころではプレーせず
2019-20シーズン王者のレイカーズは、通常より短いオフを経て2020-21シーズンの開幕戦に臨んだ。相手は昨シーズンのオープニングゲームと同様に、地元を同じくするライバルのクリッパーズ。いやが上にも盛り上がる対戦カードだが、指揮官のフランク・ボーゲルは、第4クォーター残り8分を切った時点でレブロン・ジェームズをベンチに下げ、それ以降はプレータイムを与えなかった。
レブロンは開幕戦で28分プレーし、22得点5リバウンド5アシストを記録している。
後半に足首を痛めていたことが、勝負どころでベンチに下げられた理由だろう。レブロンが下がった時点でスコアは92-99。レブロンが最後までプレーしていれば、違った展開になった可能性はあったはずだ。しかし、10月中旬にシーズンを終えたばかりで十分な休養を得られなかった主力にレギュラーシーズン1試合目から無理をさせる必要はない。昨シーズンに続いて開幕戦を落としたとはいえ、レイカーズにとって今優先すべきことは、レブロン、アンソニー・デイビスらのプレータイムと休養のバランスを取ることだ。
レブロンも起用法については理解しており「バランスが大事なのは分かっている」と答えている。「今シーズンは、自分が似たような状況で試合に戻る場合もあれば、ベンチにいる場合もあるだろう。コーチらとコミュニケーションを取りながら、試合ごとに決める感じだね」
短かったオフとはいえ、レブロンは例年通りに心と身体のメンテナンスを施してシーズン開幕戦に合わせてきた。ただ、他チームの選手と同様に、NBAシーズン開幕時期が決まるまで二転三転し「いろいろとやることが多かった」と話している。
また、本来ならモチベーションの高い開幕戦という日に関しても、レブロンは「今日が終わってホッとしている。今日試合をやったことは、なんだか不思議な感じだった」とも語った。
レイカーズは、中2日を挟んで現地25日のクリスマスゲームでマーベリックスと対戦する。レブロンは「今日は家に帰ってアイシングをして、ワインを飲むよ。しっかり治療を受けて次の試合に備えるから問題ないよ」と会見を締めくくった。