ラッセル・ウェストブルック

「様々な国から様々な選手が集まっていてすごく面白い」

ラッセル・ウェストブルックは、ウィザーズのプレシーズンゲーム3試合の最終戦となったピストンズ戦に出場。ウィザーズのジャージーを着て初めてのプレ―で8得点7リバウンド3アシストを記録した。

ウェストブルックは、序盤はチームメートとのコンビネーションを意識してプレーメークに徹していたが、第1クォーター終盤は自らリムへアタックする攻撃に切り替えた。 プレータイムは17分と『試運転』ではあったが、彼らしさは随所に確認できた。そして試合はウィザーズが99-96で勝利している。

ウェストブルックは、ケミストリーの構築にはチームメートを知ることが欠かせないことを知っている。「このチームには様々な国から様々な選手が集まっていて、すごく面白い。チームメートの性格、育ってきた環境、好き嫌いなどを知る機会があった。新しく加入してきた僕にとっては興味深い体験だ。チームにはいろいろなバックグラウンドを持つ面白い選手が何人もいる。これからも学んでいきたいし、シーズンを通じてチームメート一人ひとりを把握したい」

ウェストブルックとバックコートを組むブラッドリー・ビールは、彼のインパクトを即座に感じたという。ビールは、ウェストブルックのようにディフェンスの注意を引きつける選手と長い間プレーしてこなかったため、「違いは100%感じた」と語る。「チームメートがオープンでシュートを打てる機会が増えた。ラスのおかげでスペースができるから、オープンショットはもっと増えるはずだ。彼の攻撃的なメンタリティの影響もある。ディフェンスは彼に敬意を払う必要があるからね。彼がペイント内に侵入してしまえば、周りの選手は自分の仕事をするだけで良いし、オープンになってシュートを決めれば良い」

ダービス・ベルターンスもウェストブルックの存在の大きさを感じたと振り返る。「前半でオープンショットが何本あったかは見ての通りさ。ラスがドライブからキックアウトの流れを作ってくれた。僕らはその流れに乗ってワイドオープンのシュートを数多く決めることができた」

指揮官のスコット・ブルックスもウェストブルックのデビュー戦に手応えを感じている。「彼は勝利に徹する男で、スタッツを気にしない。正しいプレーを実践してくれるし、若い選手に正しい知識を教えてくれる。素晴らしい選手だし、期待以上の活躍をしてくれているよ」

ウィザーズは現地23日にシクサーズとの2020-21シーズン開幕戦に臨む。ウェストブルックが加わった新生ウィザーズがどんな戦いを見せてくれるのか注目だ。