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有利かどうかは見方次第、「地獄の1月」が待ち受ける

8月11日、NBAは2016-17シーズンのレギュラーシーズン日程を発表した。レギュラーシーズンは2016年10月25日に開幕し、2017年4月12日に全日程を終える予定となっている。

昨シーズン73勝9敗というリーグ新記録を樹立した上、ケビン・デュラント獲得で注目を独占しているウォリアーズが、ここでも話題となっている。つまり「戦力だけでなくスケジュールでも恩恵を受けている」ということだ。

ウォリアーズの開幕戦は、10月25日にホームのオラクル・アリーナで行なわれるスパーズ戦。ここは強敵との対戦となるが、次は12月25日、昨シーズンに引き続きクリスマス・ゲームに設定されたキャバリアーズとの試合まで、比較的くみしやすいチームとの対戦が続く。

レギュラーシーズン32試合目にあたるキャブズ戦までの間、ウォリアーズは、昨シーズンのプレーオフ進出を逃して再建段階にあるレイカーズ、サンズ、ペリカンズとそれぞれ3試合ずつ対戦する予定で、その他にも17試合で昨シーズン勝率5割を下回ったチームと対戦する。また、クリスマスゲームまでに2日続けての試合日程が7回組まれているが、休みなしで臨む2日目に対戦する7チーム中6チームは、昨シーズン負け越したチームだ。

スパーズとの開幕戦さえ乗り越えれば、ウォリアーズは格下相手に新チームの試運転を行ない、デュラントを含む新メンバーの連携を磨いた上で、前半戦最大の山場となるクリスマスのキャブズ戦を迎えることができる。これがウォリアーズ有利と揶揄される理由だ。

だが、日程はあくまで公平に決められており、偶然と言ってしまえばそれまで。また、序盤戦の日程が楽な分、クリスマス以降に反動が来る。2017年1月はウォリアーズにとって試練の時だ。1月に行う14試合のうち11試合が、昨シーズンのプレーオフ進出チーム。心身ともに疲労が出てくる年明けから強豪との対戦が続くのは、厳しいと言わざるを得ない。

たとえどんな形にしても、スケジュールを発表しただけで人々の注目を集めているのだから、リーグとしては「してやったり」というところだろうか?