キャブズ再建か、優勝を求めて移籍か
レブロン・ジェームズがレイカーズに移籍し、キャバリアーズは再建期に突入した。今後はケビン・ラブが中心のチームを作っていくと見られているものの、もしラブが優勝できる環境を希望すれば、2018-19シーズン開幕までにトレードが成立する可能性もある。
キャブズのヘッドコーチ、タロン・ルーは、『SiriusXM NBA Radio』に出演した際、ラブが移籍を希望した場合について言及した。
ルーは「GMのコービー・アルトマンとは、ケビンについて話した。彼は、これからチームを立て直す上で大きな役割を担う存在だ。ただ、彼がチームに残り、若手の成長を手助けしたいかどうかを知る必要がある。私も、球団も、彼をリスペクトしている。もし彼がチームよりも良い状況にある球団に行きたいのなら、その希望を叶えてあげたい。それだけの権利を持っている選手だ」とコメント。現時点では、ラブに移籍の意思があるかは分かっていない。キャブズに残れば、良くてプレーオフ争いに絡めるかどうか。もし新チームが機能しなければ、東の最下位に転落する可能性すらある。
ラブは、レブロンが2014年にキャブズに復帰後、ティンバーウルブズからトレードで加入。カイリー・アービング、レブロンとビッグ3を結成し、2016年の球団初優勝に貢献した。加入後けがで離脱した時期も多く、大舞台で結果を残せなかったことで、数えきれないほどの批判も受けた。それに、ここ1、2年はトレードの噂も絶えなかった。それでも、チームの結果が伴わなかった時期でも常にポジティブな発言を続けるなど、球団、チームメート、ファンから尊敬されている存在だ。
ルーは「アルトマンから聞いている話だと、ケビンはチームに残りたいと思っているようだ。それを聞けてうれしい」と語った。またルーは、ラブに対する批判についても、次のように話している。
「彼は毎シーズン批判され続けている。私から見れば、彼は素晴らしい選手だ。チームの3番手で1試合20得点10リバウンドを記録できるなんて、本当にすごいこと。ウルブズを引っ張ったときと同じように、これからは彼がクリーブランドを牽引する。ケビンには期待しているし、彼も興奮していると思う」
ラブの契約は2019-20シーズン終了まで残っているが、来年のオフに契約最終年を破棄できるプレーヤーオプションがつけられている。再建に力を貸すか、それとも優勝を求めて強豪への移籍を希望するのか。どちらの答えであっても、キャブズはラブの考えを尊重する意向のようだ。