文=立野快
連携ミスが目立ち、ジョーンズカップ初戦を落とす
ジョーンズカップ初戦、日本はホストチームのチャイニーズ・タイペイAと対戦した。立ち上がりから日本は中西良太と平岩玄を中心にリングに果敢にアタック。この試合でチームハイの19得点を挙げた西川貴之の連続3ポイントシュートも決まり、16-9とリードを奪った。
その後もA代表さながらのゾーンディフェンスでチャイニーズ・タイペイの攻撃を封じるものの、攻めではターンオーバーからチャンスを逸してリードを保つことができない。ゴール下を支配していた中西がベンチに下がる時間帯に起点が作れず、良い形で攻撃を終えられずに相手に速攻のチャンスを与えてしまうと、相手の3ポイントシュートも決まり始めて逆転を許した。
第4クォーター、並里成とベンドラメ礼生の2ガード起用が当たり、起点が増えたことでスピードのある攻撃が機能。この試合で18得点を挙げたベンドラメのドライブが連続で決まり再びリードを奪い、並里のパスから西川の3ポイントシュートが決まって残り5分で65-58と勝利を引き寄せたかに思えた。
ところが、ここで再びターンオーバーから相手に流れを明け渡し、敵地でのプレッシャーもあり逆転を許す。奮闘したインサイドも終盤には粘れなくなり、67-74の逆転負けを喫した。
日本代表のターンオーバーは20。ターンオーバーが多い選手はいたが、個人よりもチームとしての連携不足が目立ち、勝てる試合を自分たちのミスから落とした感が強い。とはいえ試合を通じてゾーンディフェンスは機能しており、リバウンドも相手とほぼ変わらない数字(34-35)と収穫もあった。
まだまだ大会は始まったばかり、明日は日本時間16時からイランと対戦する。チームとしてステップアップし、勝ち切るゲームを見せてほしい。