京都ハンナリーズ

ディフェンスが崩壊し、第3クォーター終了時点で58-82

京都ハンナリーズvs千葉ジェッツ第1戦。前節の島根スサノオマジック戦に快勝して今シーズン初の連勝が懸かった京都だったが、リーグ最強のオフェンスを止められず、87-96で敗れた。

序盤は強調したデイヴィッド・サイモンが10得点を挙げ、ベンジャミン・ローソンもインサイドで奮闘するなど拮抗したが、時間が経つにつれて千葉の強力なオフェンスを抑えられずに点差が離れていく。

ギャビン・エドワーズの広いシュートレンジについていけず、2本の3ポイントを含む7本のフィールドゴールをすべて成功され、前半だけで16得点を許した。ゾーンを敷くも、素早いパス回しからフリーを作られての3ポイントシュートを許したり、ゾーンを完成させる前に攻められて失点するなど、ディフェンスが機能しなかった。

オフェンスも千葉の強度の高いディフェンスに手を焼き、ズレを作ることができずにスムーズな攻めが展開できない。サイモンと寺嶋良の得点でどうにか繋ぐが、得点した直後に速攻を許す機会も多く、40-53で前半を終えた。

後半立ち上がり、サイモンのインサイドアウトから細川一輝が3ポイントシュートを沈め、さらに寺嶋が富樫勇樹からスティールし、細川の速攻に繋げるなどビッグプレーが飛び出した。反撃の糸口を見つけたかに思えたが、直後に連続で速攻を許してしまい、再び流れを持っていかれた。スラッシャータイプのレイヴォンテ・ライスの投入でオフェンスに変化を加えるが、外国籍選手のマークにつく永吉佑也がインサイドの失点を止められず、ライスも思うように得点を挙げられずに歯止めが効かない状況に陥った。このクォーターを18-29と圧倒され、58-82と勝負を決定付けられた。

京都ハンナリーズ

第2戦は「全員が倒れるくらいの出し切った戦い方をしたい」

小川伸也ヘッドコーチが「第4クォーターで石谷(聡)が出て、戦う姿勢を見せてくれてチームが良い流れになった」と語ったように、京都は最終クォーターを29-14とし一矢報いたが、大量ビハインドを覆すことはできなかった。

千葉のフィールドゴール成功率は63.9%と非常に高確率だった。それだけ京都のディフェンスが対応できなかったことを意味しており、小川ヘッドコーチも「ディフェンスがすごくゆるかったと思います」と認めた。だが、それよりも「戦う気持ちが見せられていない。戦術、戦略というよりも戦う姿勢が1クォーターから3クォーターで見せられなかったのはすごく残念」と、選手に闘争心が見られなかったことを問題視した。

寺嶋はゲームハイの30得点を挙げたサイモンに次ぐ14得点を挙げ、3アシスト1スティールと奮闘したが、富樫に17得点を許しことで反省の弁ばかりが口をついた。「千葉に対してすごく良い準備をしてきましたが、それでも富樫さんのスピードにアジャストできないまま前半を終えてしまいました。個人的に富樫さんに対してすべて出し切って、どこまで食らいつけるかを試合前からずっと考えていました。やはり富樫さんは全然僕よりはるかに上の存在だなと、当たり前ですが思っていた通りすごい選手でした」

千葉が連勝を7に伸ばしたのに対し、京都は初の連勝のチャンスで大敗を喫した。「明日は試合が終わったら、全員が倒れるくらいの出し切った戦い方をしたいと思います」と小川ヘッドコーチがコメントしたように、すべてをコートの上に置いてくる覚悟で千葉撃破を狙う。