「ラスに関しては間違った批判が多いと思う」
ウィザーズのブラッドリー・ビールは、今シーズンからチームメートになったラッセル・ウェストブルックとコート内外で円滑な関係を築こうとしている。
ジョン・ウォールとの大型トレードで加入したウェストブルックは、サンダー時代からボールを持ちすぎると批判されてきた。ウィザーズでも同様の形になるのではという懸念がある中、ビールはこれまでにウェストブルックがコンビを組んだ選手と自分は違うと主張。ウェストブルックとともにチームを引っ張り、自身も成長したいと考えている。
「自分はKD(ケビン・デュラント)でもPG(ポール・ジョージ)でもないし、ビク(ビクター・オラディポ)でもジェームズ(ハーデン)でもない」と語ったビールは、こう続けた。
「たしかに僕とラスはプレースタイルが似ているのかもしれない。でも、やり方は違う。これまでに彼が一緒にやってきた選手とのプレーで、ラスを判断するようなことはしない。僕は、直に彼とのプレーを体験したい。彼が僕とのプレーで望んでくれていることと同じで、毎試合で切磋琢磨したい」
今年のトレーニングキャンプ期間は通常より短いため、ウィザーズが開幕ダッシュに成功できるかどうかは2人の連携の完成度にかかっている。ビールは「僕とのプレーはアジャストしやすいよ」と言う。
「いちいち『ここでシュートを打ちたい』、『このスポットでパスが欲しい』とか言わない。そんなことは関係ない。お互いがオフェンスで絡めれば問題ないさ。それに彼は素晴らしいパサーだ。とんでもないパスを出せる選手だし、ペースも信じられないくらい速い。ジョンと比較するわけではないけれど、ラスはボールを持ったまますごい速さで動ける。それでいて味方のシューターがどこにいるかを見ているんだから、素晴らしいよ。ラスに関しては、間違った批判が多いと思う。彼はチームメートの位置を把握していて、仲間にパスを出すし、コーチングもする選手だよ」
ウィザーズのプレシーズンは、現地13日のネッツ戦から始まる。ビール、ウェストブルック、八村塁が実戦でどういうプレーを見せてくれるか楽しみだ。