スポーツに必要な激しさとは明確な線引きが必要
Bリーグは『暴力・暴言・ハラスメント 追放プロジェクト』を設立した。
これは日本バスケットボール協会が掲げる「クリーンバスケット、クリーンザゲーム~暴力暴言根絶~」に則ったもので、啓蒙活動の実施、処分の厳格化、通報相談窓口の設置という取り組みを行っていく。
Bリーグでは過去に、島根スサノオマジックと香川ファイブアローズでパワハラ問題が発覚している。香川ではパワハラを行ったとされる衛藤晃平ヘッドコーチが辞任したが、その際の会見では「情けない話ですが、パワハラだという意識がすごく薄かったというのが本音」と本人が語っている。また島根では鈴木裕紀ヘッドコーチのパワハラが発覚。島根では川﨑寛代表取締役CEOが会見で、熱く激しいスタイルでチームを引っ張る鈴木ヘッドコーチに対し、「これまでは正直、頼もしいという印象を持っておりました」と率直な思いを明かしている。
両チームともに、パワハラはあってはならないことは理解していた。それでもコート上で勝利を目指して戦う以上、激しさは求められる。その線引きを間違えるとこのような問題は起きる。
啓蒙活動は線引きを明確にすることであり、来年1月には全選手を対象にeラーニングを実施する。処分の厳格化も徹底するとともに、通報相談窓口は今日よりスタート。Bリーグの選手、チームスタッフ、フロントスタッフが対象で、自分が暴力、暴言、ハラスメントを受けた場合だけでなく、そのような行為を目撃したり相談した場合も対象となる。
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