写真=Getty Images

勝利を決定付けるフリースローを外し、逆転負けを喫する

8月9日にカリオカ・アリーナで行なわれたリオ五輪予選ラウンド、スペインvsブラジル。スペインは接戦を落とし、まさかの連敗を喫した。

互いに試合開始からリズムに乗れず、得点が伸びない中、ブラジルが第3クォーター中盤からの連続6得点で主導権を引き寄せる。だが欧州王者スペインも要所で得点機会を逃さず接戦に持ち込み、45-53と1桁のビハインドで第4クォーターに突入した。

第4クォーター、スペインは3ポイントシュートから反撃の糸口をつかみ、残り2分7秒、セルヒオ・リュルが3ポイントシュートを決めて64-63と逆転に成功する。その後は両チームともにシュートが決まらず、互いにフリースロー1本ずつ成功させ、残り40秒の時点でスコアはスペインが65-64でリード。残り23秒、マルセロ・ウェルタスのファウルを受けたパウ・ガソルに2本のフリースローが与えられ、ここで勝負アリかと思われた。

しかし、予想に反してガソルはこのフリースローを2本とも失敗。ディフェンシブリバウンドも奪われてブラジルに攻撃のチャンスを与える。ウェルタスのジャンプシュートは外れたが、マーカス・ヴィニシウスにティップインで押し込まれ、残り5秒でブラジルの逆転を許す。

終了直前、リュルが決まれば逆転となるジャンプシュートを放ったが失投に終わり、ブラジルが逃げ切った。

ブラジルはウェルタスが11得点7アシスト、ヴィニシウスが10得点で勝利に貢献した。スペインではガソルが13得点10リバウンド、リュルが11得点を挙げたものの、メダル候補のスペインが、予選ラウンドでまさかの2連敗。予選ラウンド残り3試合で強豪リトアニア、アルゼンチン、ナイジェリアと対戦するだけに、欧州王者が絶体絶命の窮地に立たされた。

接戦を制し、喜びを爆発させるブラジル代表。アップセットを果たし、暫定3位へ躍り出た。