西村文男のタフショットでチームに勢いを与える
千葉ジェッツvs島根スサノオマジックの第1戦。リードチェンジを繰り返す接戦となったが、92-83で千葉が勝利した。
千葉は2試合連続での先発出場となる赤穂雷太の3ポイントシュートで先制すると、その後もセカンドチャンスポイントをモノにすることで開始2分半で7-0と上々の立ち上がりを見せる。しかし、ここから島根は3-2のゾーンディフェンスを遂行し、試合の流れを変える。簡単には千葉をインサイドに入れさせず、スティールやディフェンスリバウンドから速攻に持ち込むことであっという間に同点に追いつくと、その後は拮抗した戦いが続く。
25-24と千葉がわずかにリードして迎えた第2クォーター。引き続きをゾーン行う島根に対して、千葉はボールを回してズレを作り、確率良く3ポイントシュートを決めリードを広げる。第1クォーターでは島根にファストブレイクから9得点を許したが、このクォーターではゾーンプレスなどを含めたチェンジングディフェンスを行うことで島根のトランジションを封じることに成功。そして攻守に渡りセバスチャン・サイズが違いを見せる。オフェンスではフックシュートやセカンドチャンスで得点を挙げ、ディフェンスでも島根の得点源であるデモン・ブルックスをブロックショットで抑えることで、このクォーターを23-15と千葉が圧倒した。
48-39と千葉がリードして迎えた第3クォーター。島根はディフェンスのギアを上げ再びトランジションバスケに持ち込む。ボールマンに対してプレッシャーを与え、ペイントエリアに入れさせないディフェンスを遂行。そしてこのクォーターでは16-6とリバウンドを制することで島根は勢いをつかむ。さらに第2クォーターは0得点に終わったブルックスが、開始4分で沈めた3ポイントシュートを皮切りに勢いに乗る。3ポイントシュート2本成功を含む10得点を挙げるなどして、このクォーターは島根が26-13と圧倒した。
61-65と千葉が追いかける展開で迎えた最終クォーター。ブルックスの勢いは止まらず、ディープスリーやスピンムーブからのダンクシュートが決まり、72-79でオフィシャルタイムアウトを迎える。
しかし、ここから千葉が勢いを取り戻す。タイムアウト明けにジョシュ・ダンカンと西村文男による連続3ポイントシュートで1点差まで追い詰める。シャノン・ショーターもブルックスをバックコートバイオレーションに追い込むディフェンスを見せ、千葉が攻守に渡ってリズムをつかみ始める。そして残り3分半、西村がフリースローライン近辺からフェイダウェイシュートを沈めて、80-79とついに逆転する。その後も、千葉がリバウンドを制することでトランジションバスケを行いリードを広げる。そして残り1分54秒、この試合で26得点13リバウンドを挙げたブルックスがファウルアウトになったところで勝負アリ。
その後も千葉は強度が高いディフェンスを遂行し、島根に勝負どころで逆転のチャンスを与えずに92-83で勝利した。
この試合で千葉はギャビン・エドワーズが欠場したが、サイズが22得点、ショーターが15得点、ジョシュ・ダンカンが12得点、赤穂が10得点、西村が9得点とチームでバランス良く得点を重ねた。