セスではない『もう一人の弟』がチームメートに
ウォリアーズがフリーエージェントだったダミオン・リーと2ウェイ契約を結んだ。『2ウェイ契約』とは、シーズンの大半をNBAチームの傘下にあるGリーグチームでプレーすることになるが、45日間だけNBAチームのロスターに登録が可能な契約のこと。トップチームに帯同している際に出場機会を与えられ、結果を残すことができれば、所属チームと最低保証額での契約を結ぶ場合もある。
ウォリアーズでは、昨シーズン終盤に負傷離脱したステフィン・カリーの代役としてプレーしたクイン・クックがこの『2ウェイ契約』を結んでおり、本契約を勝ち取っている。
NBAは、2017年のオフシーズンから2選手分の『2ウェイ契約』選手枠をロスターに設けている。実力がなければ得られないポジションの一つを使ってまでウォリアーズが契約するからには、リーは相応の力の持ち主ということだ。
ルイビル大学出身のリーは、昨シーズンにホークスでNBAデビューを果たしている。2016年のドラフトで指名されなかったリーは、この2年間をGリーグを主戦場に過ごしており、昨シーズンの大半を過ごしたサンタクルーズ・ウォリアーズでの活躍が認められ、ホークスとの10日間契約を勝ち取った。リーはホークスで先発11試合を含めて15試合に出場し、平均10.7得点、4.7リバウンド、1.9アシスト、1.3スティールという結果を残している。
このリーが注目されている理由は、実力の他にもう一つある。ステフィン・カリーの妹、シデル・カリーの婚約者でもあるからだ。
カリーの実弟であるセス・カリーは、今オフにトレイルブレイザーズとの契約に合意。NBAのコートでのカリー兄弟の対決は実現したが、兄弟が同じチームでプレーする機会はまだない。リーの活躍次第では、実の弟よりも義弟との共演が先に実現することになりそうだ。