NBA

ワークアウトや練習中もマスクを外してはならない

NBAは先日、2020-21シーズンのプレシーズンマッチのスケジュールと新型コロナウイルス感染防止対策プロトコルを発表した。プレシーズンマッチは12月11日から19日まで行われ、レギュラーシーズンは22日に開幕する。11日はクリッパーズvsレイカーズ、マジックvsホークス、ニックスvsピストンズ、ロケッツvsブルズ、キングスvsブレイザーズのカードが組まれている。昨シーズン王者のレイカーズはNBAファイナル第6戦からプレシーズンマッチ初戦までたった61日で実戦を迎えることになる。

プレシーズンマッチの試合数はチームによって異なる。ネッツ、セルティックス、ペリカンズ、ヒート、シクサーズは2試合しかないが、他のチームは最大4試合行う予定だ。各チーム非常にタイトなスケジュールの中で準備をする必要があるため、シーズン序盤は試合を戦いながらケミストリーを構築することになると予想される。

注目される新型コロナウイルス対策に関しては、リーグが134ページもあるプロトコルガイドを各球団に配布した。昨シーズンのように隔離された『バブル』で試合が開催されるわけではないため、感染リスクの増大が予想される厳しい状況を想定してプロトコルが作成された。

プロトコルによると、選手は自家用車を降りた瞬間からマスク着用が義務付けられる。チーム施設内でのワークアウトや練習中もマスクを外してはならない。コーチがマスクを下げて選手に指示を出すことも許可されていない。選手が検査で陽性だった場合、チームには地元の保健局への連絡、選手との接触者の追跡、選手が利用した部屋の消毒殺菌などが義務付けられている。ウイルスに感染した選手はチームが用意した部屋で隔離され、10日間が過ぎるか、24時間おきの検査で2回連続陰性となるまでは外部との接触はできない。

ガイドには感染者が出てもシーズンを中断、中止しないことが明記されている。しかし、感染者の爆発的な増加があった場合の具体的な対応は書かれていない。バブルとは違いアリーナに観客を入れた中で試合が開催されることになるが、リーグと各球団が感染をどれだけ抑えられるかに注目が集まっている。