ジョー・ハリス

「ネッツを離れることはあまり考えていなかった」

NBAのエリート3ポイントシューターの一人、ジョー・ハリスがネッツと4年7500万ドル(約78億円)で再契約を結んだ。ホークスなど複数の球団がハリス獲得に関心を示していたが、ハリスは最初からネッツとの再契約を望んでいたとオンライン会見で話した。

「ネッツを離れることはあまり考えていなかった。自分の利益を最優先すべきだし、他の選択肢も考慮すべきだけど、結局僕にとってのプライオリティはブルックリンに戻ることだった」

ハリスにとって契約は単にお金だけの問題ではなかったようだ。「結局はお金ではなく、このリーグで選手としての地位を固め、仲間やチームメートから尊敬されるような選手になることが大事で、それは以前から変わっていない。お金はそれについてくるものだから、僕は幸運だ」

ハリスはネッツでプレーするようになってからシューターとしての才能を開花させた。NBAで最初の2シーズンはキャバリアーズでプレーしたが、56試合で平均得点は3点にも満たなかった。昨シーズンは平均30.8分間の出場で、キャリアハイの14.5得点、4.3リバウンドを記録。2017年からの平均3ポイントシュート成功率43.9%は、試投数が1000を超える選手の中でトップの数字だ。

「自分のNBAキャリアを振り返ってみると、他のチームでは全くチャンスをもらえなかった4年前にネッツがチャンスをくれた。僕を信頼して評価してくれるコーチ、球団幹部、チームメートのいる場所へ戻って来ることには、僕にとって大きな意味があった」

新シーズンはケビン・デュラントとカイリー・アービングが復帰するため、ハリスがオープンで3ポイントシュートを打てる機会はさらに増えそうだ。ジェームズ・ハーデンの加入も噂され、指揮官のスティーブ・ナッシュを中心にチームケミストリーの構築が急務だが、ハリスが見据える目標は変わらない。

「たどり着きたい場所まで長い道のりになることは分かっている。毎日を精一杯すごし、成長しようと努力し、それを継続する。最終的には、もちろんNBAチャンピオンになりたいと思っているし、もしそうでなければ嘘をついていることになる」