フレッド・バンブリート

Gリーグから這い上がり大型契約を獲得

ラプターズからフリーエージェントになっていたフレッド・バンブリートが、同チームと4年8500万ドル(約88億円)での再契約に合意したと報じられた。

2016年にドラフト外でラプターズに入団したバンブリートは、Gリーグでの活躍を経てNBAでのチャンスをつかみ、ロールプレーヤーとして定位置を獲得。年々着実に成長し続け、ラプターズが球団初優勝を果たした2018-19シーズンのプレーオフでは勝負どころでビッグショットを決めるなど、チームに欠かせない選手になった。

2019-20シーズンは先発に固定され、得点(17.6)、アシスト(6.6)、リバウンド(3.8)でキャリアハイを記録。球団社長のマサイ・ウジーリは、バンブリートとの話し合い後にメディアの取材に応じ、「フレッドはチームに戻りたいと願っていたし、我々も彼が大好きなんだ。彼も球団のことを気に入ってくれている」と、相思相愛だったことをアピールした。

「フリーエージェント選手との交渉が解禁されれば、どのチームも優れた選手を獲得しにいく。我々も同じことをしているだけだよ」

優勝メンバーのカワイ・レナードが退団した影響は見られず、ラプターズは昨シーズンも東カンファレンス2位でプレーオフに進出した。カンファレンスセミファイナルでセルティックスに敗れはしたが、バンブリートはプレーオフでも平均19.6得点、6.9アシストと活躍し、大型契約に値する存在であることを証明した。

新型コロナウイルスの影響により、今後しばらくはフロリダ州のタンパを暫定的な本拠地として活動することが決まっているラプターズは、残留が決まったバンブリート、カイル・ラウリー、パスカル・シアカムが中心のチームで来シーズンに臨む。