「また集まれる日が来ることを心から楽しみにしている」
NBA30チームで唯一本拠地をカナダに置くラプターズは、2020-21シーズン開幕をフロリダ州のタンパで迎えることが決まった。
これは新型コロナウイルス感染拡大により、カナダとアメリカの国境封鎖期間が少なくとも12月21日まで延期された影響によるもので、ラプターズは暫定的にタンパをホームとして新シーズンに挑む。
カナダの新型コロナウイルス感染者は32万人、死亡者は1万1000人を超えている。感染者の数は増え続ける一方で終息に向かう気配はない。この状況を考慮し、ラプターズの球団社長マサイ・ウジーリは決断を下した。
「カナダが直面している公衆衛生の状況、そして我々の試合開催地を早急に決めなければならない状況を踏まえ、2020-21シーズン開幕をフロリダ州のタンパで迎えることとした」とウジーリは説明。ラプターズは、NHLのタンパベイ・ライトニングの本拠地アマリー・アリーナを暫定ホームとして使用する。
来シーズン中にトロントで試合を開催できるかは未定だが、ウジーリはラプターズファンに向け、次のメッセージを発信している。「我々は、しばしホームとファンの皆さんから離れなければならない。誰かがこんなことを言っていた。『離れている間にお互いの気持ちが強くなり、より愛おしくなる』とね。我々はトロント、カナダを愛している。私たちにはNBAでベストのファンがついてくれている。今は、遠く離れたところから声援を送ってもらいたい。また集まれる日が来ることを心から楽しみにしている」