急成長を続けるシューターは新シーズンも八村塁とプレー
ダービス・ベルターンズはウィザーズと5年8000万ドル(約85億円)の契約を結び、残留を決めた。
ラトビア出身のベルターンズは2016年にスパーズと契約を結んでNBA挑戦をスタートさせた。スパーズの3シーズンは脇役としてプレータイムも限られたものだったが、昨年オフのウィザーズ移籍がきっかけとなりブレイクを果たす。オフェンス重視のウィザーズにおいて、セカンドユニットの得点源として活躍。これまでで最長となる平均29.3分のプレータイムを得て15.4得点を記録した。
好調の要因は得意の3ポイントシュートを1試合平均8.7本と数多く打てる環境に身を置いたこと。特にオフェンスの中心であるブラッドリー・ビールは1人では止められない選手で、彼がドライブで仕掛けて空いたベルターンズにボールを回す形はシンプルかつ効果的だった。そしてベルターンズは3ポイントシュート成功率42.4%とチャンスを高確率でモノにした。
過去2シーズンの年俸こそ700万ドルだが、最初の2年間では約200万ドルしかもらっていなかったベルターンズにとっては大きな契約となったが、これは彼自身がコート上で結果を出し続けた上で勝ち取ったもの。
今年で28歳になる彼にとって、この5年契約の間がプレーヤーとしての全盛期。セルティックス、セブンティシクサーズ、ホークスなど彼に興味を示すとされるチームは多かったが、自身にとって飛躍の場となったウィザーズが好条件を提示してくれたのだから、気持ち良くサインできたはずだ。
ウィザーズにとっても計算できる得点源の残留は大きい。まだビールのトレードの噂はくすぶっているものの、昨シーズンからの継続路線で新たなシーズンを迎える準備は整ったと言える。