「シーズンを通してバランスを取りながら決めていきたい」
レイカーズが『バブル』でNBA優勝を飾ったのはほんの1カ月前だが、約10日後にはもう新シーズンに向けたキャンプがスタートする。レイカーズのロブ・ペリンカGMは、今年のオフが極端に短いため、来シーズンのレブロン・ジェームズの起用法が大きく変わる可能性があると語った。
「レブロンとのパートナーシップが本当に強力だったから、プレーオフで彼のパフォーマンスを最大限引き出すことができたし、優勝することができた」とペリンカGMは言う。そして新シーズンについてこう続けた。
「常にバランスを取る必要がある。シーズンを通してバランスを取りながら決めていきたい。チャンピオンになってからシーズン開幕までの期間が非常に短いから、レブロン本人の気持ち、彼のコンディション、そしてチームのコンディションを考慮し、このリーグにとって何がベストなのかも考え、1年を通して慎重かつ思慮深く進みたい」
昨シーズンのレブロンは、レギュラーシーズンで34.6分、プレーオフで36.3分と、いずれもプレータイムはキャリアで最も短くなった。アンソニー・デイビスがいることでオフェンスの負担が減り、ベンチで休ませることができたことが大きい。身体のあちこちに痛みを抱えてはいただろうが、レギュラーシーズンでは71試合中67試合に、プレーオフでは21試合すべてに先発出場している。
ペリンカGMの言う「バランスを取る」とは、昨シーズンのレイカーズが採用しなかったロードマネジメントを意味するのかもしれない。開幕から何試合かは出場を回避させたり、シーズン途中に休養を与えて何試合かを欠場させたりすることも考えられる。
レブロン自身はこれまでロードマネジメントに否定的で、「コートに立てる限りはプレーする」とのスタイルを貫いてきた。これはNBAのトッププレーヤーとしての責任と自負であり、どの試合にも自分が出ていることでファンが満足し、リーグの価値が高まると考えてのものだ。
それでもペリンカはGMとして、チーム全体を長期的な視点で見ている。ペリンカがレブロンに最も期待するのは、プレーオフの勝負どころで圧倒的なパフォーマンスを見せることだ。「すべて上手く行くはずだよ」とペリンカは言うが、レブロンにスタイルを曲げさせるのは簡単ではない。常にプレーしたいレブロンの意思を尊重しながらのマネジメントが求められる。