「プレー面だけじゃなくてオフコートでもすごく良い雰囲気でやれている」
千葉ジェッツが秋田ノーザンハピネッツをホームに迎えた第9節。第1戦は接戦の末に70-68で制し、第2戦は序盤から千葉のペースで試合が進み102-58で勝利した。
富樫勇樹は第1戦で22得点、第2戦でも27得点とともにゲームハイを記録。第2戦後の会見で「シュートタッチも良くて、ペースの部分でも今日はしっかりとボールを押せたことが、102点という点数に繋がっているのかなと思います」と振り返った。
大野篤史ヘッドコーチも試合後に「全員でボールを押すことがしっかりできた」と語ったように、千葉は富樫を中心にボールプッシュすることで走るバスケを展開した。富樫は「もちろん自分だけじゃなくてみんなが走ってくれた」と仲間を称えるが、そこには司令塔としての責任があり、「ボールを持っている選手が押さないとボールは進んで行かないので、そういう部分ではすごく良かったと思います」と手応えを語る。
開幕から15試合を終えて、千葉は平均90.1得点とB1で1位をマークし、失点数でも平均73.9得点と4位に位置する。富樫に15試合を通しての一番の課題を問うと「その試合試合で変わってくるので一番と言われてもパッと出てくるものはないですが、ネガティブに思うこともない」と言い、こう続けた。
「今シーズンは今まで以上にディフェンスのピック&ロールの守り方を試合中に変えたり、人によっても変えたりしていますが、ここ数年と比べても機能しているかなと思います。でも、まだやり始めたばっかりなので、これからの練習や試合で経験を積んでいきたいです」
今シーズンは新型コロナウイルスの影響で外国籍選手の合流が遅れたチームが多く、千葉も例外ではない。それでも富樫は「新しく来た選手もすごくチームにフィットしていると思います。それはプレー面だけじゃなくてオフコートでも同じで、すごく良い雰囲気でやれている気がしますね」とチームの雰囲気の良さを語る。もちろん、バスケットには各々のスキルも大事だが、チーム力は欠かせない。富樫が言うチームの雰囲気の良さも、12勝3敗という戦績に繋がっていることは確かだ。
千葉が目指すのは、Bリーグ優勝だ。富樫は言う。「(佐藤)卓磨やセバスチャン(サイズ)も優勝するために千葉に来ました。新しい選手がいても関係なく今のチームとして、優勝という一つの目標に向かって進めていると思います。ただ、あまり先のことを考えすぎずに、本当に目の前の一試合一試合をしっかりと戦っていきたいと思います」