復帰以前のパフォーマンスができるかは不透明
昨シーズンが終了して以降、ペイサーズのビクター・オラディポにはトレードの噂が絶えない。本人も移籍の可能性を否定しなかったことから様々な憶測が流れている。
『The Indianapolis Star』は先日、オラディポが試合中に対戦相手に自分が加入してもいいか聞いていたという内容の記事を掲載した。オラディポはラプターズ、ヒート、ニックスとの試合中に「一緒にプレーしてもいいかい?」と発言していたというのだ。それを知ったチームメートがオラディポに苛立ち、ロッカールームは険悪なムードになったという。
2021年にフリーエージェントとなるオラディポは昨シーズン大ケガから復帰したが、負傷前のパフォーマンスとは程遠いものだった。19試合に出場し平均14.5得点、4.0リバウンド、2.9アシスト、3ポイントシュート成功率は31.7%とワーストに終わった。スタッツを見る限りではオラディポが完全復活したとは言い難く、来シーズン以降も以前のような活躍ができるかは不透明だ。
オラディポはケガを考慮しバブルでのシーディングゲームをスキップする予定だったが、後に撤回したため、ペイサーズへ100%コミットしていないとの批判を受けた。オラディポとチームメートとの確執が事実であれば、もし残留したとしても少なからずチームケミストリーに影響が出るだろう。
ペイサーズはオラディポに関して速やかに決断する必要があり、リターンが得られるうちにトレードを成立させるべきだ。移籍先としてはバックス、ヒート、セルティックス、マーベリックスなどがすでに報道されているが、ここにきてレイカーズも契約延長を控えたカイル・クーズマを交換要員にオラディポ獲得を狙っていると『ESPN』が報じている。ペイサーズがオラディポについてどんな決断をするのか注目だ。