ドリュー・ホリデー

現在の有力候補はネッツ、マーベリックス、ヒートの3チーム

今オフの移籍市場で注目されている選手の一人がペリカンズのドリュー・ホリデーだ。アンソニー・デイビス移籍後のペリカンズではチーム再建の中心を担っているホリデーだが、来年のオフにフリーエージェントとなる権利を持っている。現在30歳の彼が選手としてピークの時に、優勝候補のチームでプレーしたいと思っていても不思議ではない。

ホリデーは攻守両方に長けた2ウェイプレーヤーだ。2019-20シーズンは61試合に出場し、平均19.1得点、6.7アシスト、4.8リバウンドを記録。数字だけでなく、チームメート・オブ・ザ・イヤーを受賞するなどコート外でも評価の高い選手だ。

ホリデーの移籍先候補の中でも、ネッツ、マーベリックス、ヒートの3つが有力だと『The Athletic』は報じている。ネッツは昨夏にケビン・デュラントとカイリー・アービングを獲得し、2人に次ぐ第3のスター選手を探している。ホリデーは優れたディフェンダーであり、守備に難のあるネッツにはうってつけだ。オフボールのプレーも得意でデュラントとアービングにフィットするだろう。交換要員としてはスペンサー・ディンウィディー、ジャレット・アレン、キャリス・ルバート、トーリアン・プリンスの中から2人、プラスして1巡目指名権が妥当だ。

また、マーベリックスもルカ・ドンチッチ、クリスタプス・ポルジンギスに次ぐ3番手を探している。攻守両方で貢献度の高いホリデーはチームのニーズに当てはまっている。交換要員はティム・ハーダウェイJr.やセス・カリーが考えられるが、ドラフトの指名権をニックスへ譲渡しているためトレードを成立させるためには工夫が必要だ。

ホリデーの移籍先にヒートが挙げられている理由は、タイラー・ヒーローの存在だ。ヒーローは『バブル』での活躍によりリーグで最も将来性の高い若手の一人として注目されている。全体的な能力ではホリデーに劣るが、ザイオン・ウイリアムソン、ブランドン・イングラムに次ぐ3番手として、ヒーローのようなシューター兼プレーメーカーはペリカンズにとって理想的だ。ケリー・オリニクのようなロールプレーヤーに指名権を加えれば交換条件として十分だが、ヒーローがトレード相手となれば、プラスアルファの条件が必要となるだろう。

現在30歳のホリデーが、今後どういう決断をするか注目だ。