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懸念材料であったフロントコートの控え不足を解消

マーベリックスに所属していたベテランパワーフォワードのデビッド・リーがスパーズとの契約に合意したことを『ESPN』が報じた。プレーヤーオプション付きの2年320万ドルの契約と見られている。

リーは昨シーズン途中にセルティックスから解雇され、マーベリックスでプレーした。セルティックス時よりもスタッツを大幅に向上させ、平均17.3分の出場で8.5得点、7.0リバウンドを記録。キャリアでは14.2得点、9.2リバウンドとほぼダブル・ダブルに近い成績を残している。

元オールスタープレーヤーであるリーの獲得はスパーズにとって明確な意図があった。それはパウ・ガソル、ラマーカス・オルドリッジの控えを務めるプレーヤー不足の解消だ。

昨シーズン控えを務めたボリス・ディーオウがジャズへ、デビッド・ウエストがウォリアーズへそれぞれ移籍。そのため4番、5番でプレーできるベンチメンバーが不足していた。そこでリバウンドが上手く、得点もコンスタントに期待できるリーに白羽の矢が立った。

ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチはCEOも兼務しており、人事権も握っている。そのためフロントの意向などに振り回されず、自身が望む戦力を獲得できる。こうして毎年的確な補強を行い、常勝と呼ばれるチームを作り続けている。

リーの獲得で心もとなかったセンターのベンチ陣に厚みをもたらすことに成功したスパーズ。来シーズンに向け、準備は整った。

5年間所属していたウォリアーズ。2014-15にはステファン・カリーらとともに戦い優勝に貢献。ベテランとしてのリーダーシップにも期待がかかる。