滋賀レイクスターズ

後半はディフェンスのギアを一段上げ、チームでリバウンドを取りに行く

滋賀レイクスターズvsレバンガ北海道の第2戦。98-87で滋賀が勝利し、今シーズン初の連勝を記録した。

試合開始5分でジャワッド・ウィリアムズが3本の3ポイントシュートを沈めて北海道が先行するが、滋賀も晴山ケビンの3ポイントシュートでお返しし、そこからは一進一退の戦いが続く。

北海道は得点源であるニック・メイヨが中と外の両方から得点を重ねることでディフェンスの的を絞らせず、前半だけで18得点を記録。そして外国籍選手に頼るのではなく、今シーズンは8試合中6試合で2桁得点を記録している中野司も、オフボールでディフェンスを振り払い自分のタイミングで打つことでミドルジャンパーを次々と決めていく。

対する滋賀はアンガス・ブラントがポストからのフックシュートで得点を量産する。外国籍のガード、ジョナサン・オクテウスも身体能力とスピードを屈指したドライブでファウルを誘い、第2クォーターの開始4分で北海道のチームファウルを5つにすると、滋賀はフリースローで着々と得点を重ねていく。

40-43と1ポゼッションを滋賀が追いかける展開で迎えた後半。滋賀はディフェンスの強度を高め、前半は簡単に外角シュートを許したウィリアムズに対しては一歩詰めた守りでシュートチャンスを与えない。オフェンスでも今度はジョーダン・ハミルトンが中と外から得点を重ねていくことで、北海道の守りの的を絞らせずに逆転に成功する。さらに、ハミルトンはドライブでディフェンスを引き寄せて晴山の3ポイントシュートをアシストするだけでなく、ブラントとの2メンゲームで畳みかける。

68-64で滋賀がリードして迎えた最終クォーター。立ち上がりの4分間、滋賀はハミルトンとオクテウス、北海道は多嶋とテイラーによる3ポイントシュートの打ち合いになったが、インサイドではメイヨとウィリアムズに対して優位をモノにし、セカンドチャンスを与えない。前半は18-16とリバウンドの差はなかったが、後半では23-10と滋賀が圧倒し、勝負どころでのリバウンドを制することで徐々にリズムをつかみ、残り6分で81-72とリードを広げる。その後も滋賀はディフェンスではインサイドを徹底して抑え、オフェンスではピック&ロールやキックアウトからのデザインされた3ポイントシュートを沈めていくことで、最後までリードを維持した。

この試合で24得点6リバウンド4アシストを記録したブラントは「後半はリバウンドで頑張ってチームにインパクトを与えながら、相手のシュートを1本に抑えることにフォーカスしていました 」と試合を総括した。

一方、北海道はホームで連敗。ウィリアムズはこうコメントしている。「敗戦に慣れるようなチームにはなってはいけないですし、まだまだシーズンが始まったばかりなので、しっかりチームで修正をして、相手がどこであっても自分たちがやってきたものを100%出していかなければならないですし、このチームには充分それができる力があると思っています」

この試合で北海道はビッグマンへのディフェンスでマンツーマンを貫いたが、滋賀はチームでインサイドを守りディフェンスからオフェンスへと勢いを繋げていった。滋賀は開幕3連敗を喫したが、その後はチームバスケットの質を高め、これで4勝5敗に。昨シーズンに試合ごとにじっくりと成長していったように、今シーズンもどれだけチームとして成長できるのか楽しみだ。