ダニーロ・ガリナーリの悩める日々、移籍先の選択とイタリア代表「時間をかけて、すべての選択肢を見たい」

ダニーロ・ガリナーリの悩める日々、移籍先の選択とイタリア代表「時間をかけて、すべての選択肢を見たい」

2020/10/23
ダニーロ・ガリナーリ

東京オリンピック出場へ「仲間たちと目標を達成したい」

NBAで11シーズンの実績を持つダニーロ・ガリナーリは、昨年夏にポール・ジョージとラッセル・ウェストブルックを含む大型トレードでクリッパーズからサンダーへと移籍した。この時点で契約最終年。サンダーは彼を再びトレードに出して若手へと切り替えるかと予想されたが、パワーフォワードながら3ポイントシュート成功率40%を超える得点源であり、またクリス・ポールとともに若いチームを束ねる役割も果たす彼を残さなければ、プレーオフに進出し、ロケッツ相手にGAME7まで戦うことはできなかっただろう。そのガリナーリはフリーエージェントとなり、今は母国イタリアに戻って交渉解禁を待っている。

現在32歳。ベテランではあってもまだ十分に働けることは今シーズンに示せた。それでも、良い契約を得られるのは今回が最後になる可能性が高い。それだけに本人も思うところは様々のようだ。『HoopsHype』のポッドキャストに出演した際は、「サンダーでの1年は奇跡のシーズンだったと思う。このチームでプレーを続けたい」と語っているが、『Gazzetta dello sport』に対しては「優勝を狙えるチームでプレーしたい。お金よりもそちらを優先したい」ともコメントしている。

「フリーエージェントの良いところは、すべての可能性を見られること。正直に言えば、僕は一つのことを見ているわけじゃない。あらゆる可能性を検討したいんだ。キャリアにおいて毎年フリーエージェントになれるわけじゃない。特に僕の状況だと、今オフにどんな決断を下すかが大事になる。時間をかけて、すべての選択肢を見ていきたい」

彼の立場からすれば、今は待つしかない。オファーは複数届くだろうし、様々な評価の中から自分にとってのベストを選択するだけで、難しい決断ではあっても状況はシンプルだ。一方で難しいのは、イタリア代表とオリンピックだ。来年に延期された東京オリンピックは、12の出場枠に対して出場が決まっているのは8チームのみ。残り4枠は世界最終予選で決められる。すでに出場権を確保した国を除くワールドカップの上位16チーム、そして最新のFIBAランキングの各大陸上位2チームの合わせて24チームが、4つだけの枠を争う熾烈な大会となる。すでに組み合わせ抽選は終わり、イタリアはセルビアと同じ組に入った。

最終予選は2021年の6月末から7月にかけて行われる。オリンピック本大会はもちろん、ここもNBAの新シーズンにかかってくる。代表を優先するのであればシーズン中に長期間チームを離れる必要が出てくる。今のガリナーリの立場だと、契約交渉の中にこの点も含まれるだろう。

「僕はオリンピックに出場したことがない。大会が行われるのであれば、それは僕の目標になる。イタリア代表は長らく、自分たちの実力とファンの熱意に見合った結果を出せていない。それを僕は達成したいし、自分に残された時間はまだある。代表のことはいつも頭にあるし、10年以上一緒にプレーしている仲間たちと目標を達成したいと思っている」

東京オリンピックの出場枠を巡る世界最終予選には、イタリアだけでなくギリシャ、スロベニア、セルビア、カナダといった強豪も参加する。アメリカ人選手の大多数はNBAを優先するだろうが、特にヨーロッパの選手は代表チームへの愛着が強い。ガリナーリだけでなく多くの選手が、この問題に頭を悩ませることになりそうだ。

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