名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、セカンドユニットの奮起で広島ドラゴンフライズとの接戦を制す

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、セカンドユニットの奮起で広島ドラゴンフライズとの接戦を制す

2020/10/22
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

名古屋Dは4選手が2桁得点を記録

名古屋ダイヤモンドドルフィンズがホームに広島ドラゴンフライズを迎えた水曜ナイトゲーム。最後まで拮抗した戦いが続いたが、81-76で名古屋Dが勝利した。

試合開始5分で広島の大黒柱、グレゴリー・エチェニケが2つ目のファウルを犯し、さっそくベンチに下がることに。これで名古屋Dに分があるかと思われたが、広島は今シーズン初めて先発出場を果たした岡本飛竜がピック&ロールやドライブからのキックアウトでズレを生み、味方のシュートチャンスを作っていく。さらに広島はジャスティン・バーレルをダブルチームで守ることで、エチェニケがいない時間帯も失速することなく16-11とリードして第1クォーターを終える。

第2クォーターになるとエチェニケがコートに戻り、前半だけで16得点を挙げチームを引っ張る。広島はエチェニケが復活したことでインサイドに一度ボールを預け、他の選手もスペースを上手く取れるようになり外と中からバランス良く得点を重ねていく。

対する名古屋Dはシューターの安藤周人と狩野祐介がシュートタッチに苦しみ追いかける展開が続くが、セカンドユニットメンバーが奮起する。笹山貴哉、小林遥太、木下誠と3人のガードを同時起用することで一気にスピードアップ。ハンドラーが増えたことでボールが動き始めると、これまでは個の得点が多かったが笹山とジェフ・エアーズのアリウープも決まり始める。そして、デザインされた3ポイントシュートをエアーズや張本天傑がしっかり沈め、33-33と同点にして前半を折り返す。

しかし、後半に入ってもエチェニケを抑えられない。インサイドで3人がかりで守ってもパワーで押し切られてしまう。それでも齋藤拓実がディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストやドライブで次々とシュートを決めていくことで食らい付いていった。

それでも第4クォーターのオフィシャルタイムアウト明けでファウルトラブルからエチェニケが戻って来たところで、名古屋Dはそれまで以上にタイミングの良いトラップディフェンスを仕掛けることで得点を与えない。オフェンスでは齋藤拓実のアシストを受けたエアーズが3ポイントシュートを沈め、残り2分50秒で70-67と逆転する。広島も食い下がるが、残り39秒で齋藤が緩急を付けたアタックで重要な得点を奪い77-73に。最後のファウルゲームもフリースローをきっちりと沈めることで広島を突き放した。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

「まずは取れるなら積極的に得点を取りたいと思いました」

齋藤は試合後の会見で「前半は我慢する時間帯が続きましたが、後半でカムバックできた理由は今まで以上にチームメート同士でコミュニケーションを取れたからだと思います」と振り返る。

以前から「チームを勝たせる司令塔になりたい」と語る齋藤だが、この試合ではシュートタッチに苦しむチームメートが多い中、22得点4リバウンド7アシスト1スティールを記録して勝利に貢献した。

前節のシーホース三河との第2戦でも23得点を記録したが、それまでは1桁得点に終わる試合が続いていた。「まだチームとしてのまとまりも不十分で、自分のコンディションやパフォーマンスもあまり良くありませんでした。その中で僕自身も周りの選手を上手く使おうと意識しすぎてターンオーバーが増えてしまったのかなと思ったんです」と齋藤は言う。

実際に1桁得点で終わった4試合でのターンオーバーは平均4.0本とミスが多かった。「まずは取れるなら積極的に得点を取りたいと思いました。特に今日の前半はチームとしても3ポイントシュートが入らなかったですし、エアーズ選手も確率はあまり良くない状況でした。そういう中で僕がしっかりと2点を取ることで、相手ディフェンスを収縮させて後半では上手くさばけたと思います」

齋藤の活躍はもちろんだが、チームが苦しい時間帯にセカンドユニットメンバーが勢いを与えたことも勝因の一つだ。リバウンドやファストブレイクポイントはさほど変わらなかったが、ベンチメンバーの得点では26-19と差をつけた。梶山信吾ヘッドコーチが開幕前に「どっちがスタートでどっちがサブでも戦力は変わらない」と語った選手層の厚さが、接戦の最後でモノを言った試合となった。

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