新潟アルビレックスBB

ターンオーバーからの得点で23-14と圧倒

新潟アルビレックスBBvs滋賀レイクスターズの第1戦。外国籍選手との連携で一日の長がある新潟がチームの成熟度で上回り、79-73で勝利を収めた。

滋賀はジョナサン・オクテウスとジョーダン・ハミルトンが初出場となったが、まだコンディションは万全ではなく、オクテウスが3得点、ハミルトンが2得点と前半は絶不調だった。それでも、伊藤大司が2本の3ポイントシュートを含む3本すべてのフィールドゴールを成功させるなど、日本人選手が奮闘し食らいついていく。

一方の新潟はロスコ・アレンが14得点、リチャード・ヘンドリックスが8得点と好調な外国籍選手を中心に攻め立てる。リムアタックからズレを生みオフェンス優位な状況を作り出すも、3ポイントシュートを決めきれず、またエクストラパスをカットされるなど突き放すには至らなかったが、ターンオーバーからの得点で11-5と効率よく得点を重ねたことで、新潟が35-30とリードして前半を終えた。

後半に入り、ゾーンが機能した新潟がじわじわと点差を広げる。林翔太郎がヘンドリックスとの合わせから連続得点を挙げるなど、外国籍選手を起点に得点を重ねた。柏倉哲平の速攻が決まり9点をリードした新潟だったが、ここからアンガス・ブラントのポストプレーを止められずに失速し、時間が経つにつれて調子を取り戻していったハミルトンを抑えられず、結局このクォーターを17-19と落とした。そして、後半開始直後、ハミルトンに3ポイントシュートを決められ、同点に追いつかれた。

佐藤公威の4点プレーで流れを引き寄せたかに見えたが、2連続で軽率なターンオーバーを犯し再び追いつかれてしまうなど、互いに主導権を握れずにいた。だが、膠着状態で差を生んだのは成熟度の差だった。新潟はアレンとヘンドリックスを起点にオフェンスを組み立て、着実に得点を積み重ねた。一方の滋賀は、外国籍選手との連携がまだ不十分で5秒バイオレーションなどインバウンドのスローインで何度もボールを失ったことが響いた。

残り1分、新潟はアレンがフローター気味の難しいシュートをねじ込んで8点差に。直後、滋賀はブラントがフリースローを獲得するも、2本ともミスしてしまい勝負アリ。オールコートプレスでボールを失う場面も見られたが、ファウルゲームを乗り切って、今シーズン2勝目を挙げた。

新潟も軽率なミスが多く、むしろターンオーバーの数では15-13と滋賀よりも多かった。だが、ターンオーバーからの得点では23-14と大きく上回り、結果的にこの差が勝敗を分けた。手放しで喜べる内容ではなかったかもしれないが、苦戦しながらも勝ち切ったこの1勝の価値は大きいはずだ。