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欧州選手のパイオニアは19年目の開幕を迎える

マーベリックスが、フリーエージェントのダーク・ノビツキーとの再契約を発表した。契約期間は2年で、年俸総額は5000万ドル(約52億円)と見られている。

ドイツ出身のノビツキーは、欧州出身のNBA選手として史上初の偉業を数々打ち立てたレジェンド。2004-05シーズンには、欧州出身選手として史上初のオールNBAファーストチームに選出された他、2007年にラスベガスで開催されたオールスターゲームでは、欧州出身選手として史上初めて先発出場。また、2007年には欧州出身選手として史上初のシーズンMVPにも輝いた。

1998年のドラフト全体9位でマブスから指名されたノビツキーは、マブス一筋18年のキャリアで通算1340試合に出場。その内1309試合は先発出場で、平均22.0得点、7.9リバウンド、2.5アシストという成績を残している。

昨シーズン中には通算得点でシャキール・オニールを上回り、現在は通算2万9491点。通算得点が2万9000点を超えているのは、カリーム・アブドゥル・ジャバー(3万8387点)、カール・マローン(3万6928点)、コービー・ブライアント(3万3643点)、マイケル・ジョーダン(3万2292点)、ウィルト・チェンバレン(3万1419点)、ノビツキーとNBA史上でも6人しかいない。

コービー、ティム・ダンカンが現役を引退し、ケビン・ガーネットも引退を検討していると噂されている中、38歳のノビツキーはいまだマブスの主力として活躍。昨シーズンはレギュラーシーズン75試合に出場し、平均18.3得点を挙げるなど、まだまだ衰えは見られない。

昨今のNBAでは、フランチャイズを代表する選手の移籍例が増加している。2010年には、レブロン・ジェームズがキャバリアーズからヒートに移籍(2014年キャブズに復帰)し、直近では今夏ケビン・デュラントがウォリアーズ、ドウェイン・ウェイドもブルズへの移籍を決断した。ノビツキーの周辺でも移籍の噂は絶えなかったが、2011年にチーム史上初の優勝に導いたレジェンドは、どうやら生涯マブスでプレーする決意を固めたようだ。

欧州出身プレーヤーのパイオニアとして走り続けるノビツキー。レジェンド達が引退、移籍する中でフランチャイズプレーヤーとして元気な姿を見せてくれる稀有な存在。