「今夜は気分良くプレーできた」
レイカーズvsヒートのNBAファイナル第4戦はハードなディフェンスの応酬により、ロースコアかつ点差が開かない展開に終始した。その中でレイカーズが102-96で競り勝てたのは、終盤にケンテイビアス・コルドウェル・ポープが5連続得点を挙げたことが大きかった。
レイカーズが2点リードして迎えた最終クォーター残り3分、逆転を狙ったジミー・バトラーの3ポイントシュートが外れ、リバウンドを保持したレブロン・ジェームズはボールをプッシュ。右コーナーで待ち受けたコルドウェル・ポープは3ポイントシュートを成功させた。
コルドウェル・ポープは「リバウンドを取ったら素早く攻撃に移るのが僕の特長。レブロン、AD(アンソニー・デイビス)、(ラジョン)ロンドがリバウンドを取ったら、コーナーに向かってスプリントしてシュートを打つ準備をする」と話し、戦術通りだったことを明かした。
さらにコルドウェル・ポープはレブロンが打開できずに手詰まりになった状況でボールを受けると、果敢にリングへアタックし、ショットクロックわずかな場面でレイアップを決めた。コルドウェル・ポープは冷静にその場を分析していた。「フリースローサークルの上からのプレーに関しては、ミスマッチを作るチームとしての狙いがある。レブロンにスクリーンをかけると、スイッチすればミスマッチになるし、ダブルチームにいけば僕はオープンになる。今夜は相手がレブロンに密着していたから、僕は中央を攻めることができた」
コルドウェル・ポープはこの試合で15得点5アシストを記録。レブロン、デイビスに次ぐ第3のスコアラーとなり、勝利に大きく貢献した。敗れた第3戦では5得点と低調な結果に終わったが、バウンスバックを果たし、「今夜は気分良くプレーできた」と満足気な表情を見せた。
「ここにいられることを神に感謝したい。チームメートが僕を信頼してくれて、ディフェンスでチームに活力を与えることができた。オフェンスではシュートを決めることもでき、リズムも良かった。自分のできることに集中した」
レイカーズは対戦成績を3勝1敗とし、NBAチャンピオンまであと1勝のところまでこぎ着けた。これまでと違い、中2日と間隔が空くが、コルドウェル・ポープは「これまでのプレーオフとアプローチは変わらない」と言い、目の前の試合に全力を尽くす。「2日間で体力を回復させ、しっかり身体をケアしたい。今夜と同じインテンシティで残り1試合に臨みたい。アクセルを緩めずに相手にプレッシャーを与えて、アグレッシブに戦うだけだ」