コービー・ブライアント

落札金額の10%は青少年スポーツを支援する慈善団体に寄付

今年の1月末にヘリコプターの墜落事故で急死したコービー・ブライアントが遺したレガシーは、数多く存在する。

節目の試合や歴史に残るパフォーマンスを披露した試合で着用したジャージー、シューズなどコレクターズアイテム化するものばかりだが、コービーが選手として最後に立ったコートの一部がオークションに出され、高値が付けられた。

『Action Network』によれば、2016年4月13日にステイプルズ・センターで行われたジャズ戦のコートの一部が63万1200ドル(約6600万円)で落札されたという。

オークションに出品されたのは、キャリア序盤時期に着けた背番号8がデザインされた部分で、コービー直筆のサイン入りだ。出品したオークションハウスによると、落札金額の10%は青少年スポーツを支援する慈善団体『マンバ&マンバチータスポーツ財団』に寄付されるという。

現役最後の試合で60得点を記録したコービーは、ファンや現役選手、レジェンドたちから見送られ笑顔のまま引退した。最後のスピーチで彼が語った『マンバ・アウト』という名台詞は、時のアメリカ合衆国大統領だったバラク・オバマ氏にも影響を与えた。同氏が在任期間中最後となったホワイトハウス記者クラブ主催の夕食会で『オバマ・アウト』と言い、マイクを床に落とすパフォーマンスで笑いを誘ったシーンは有名だ。

引退試合のコートには、『8』とキャリア後期に彼が着けた『24』が描かれた。オークションハウスによると、『24』コートは今もレイカーズの練習施設に保管されているそうで、いずれオークションに出品される可能性もある。

コービーのレガシーは有形無形にかかわらず、これからも後世に伝えられていく。