クレイ・トンプソン

指揮官カーも手応え「最初のステップとしては満足だ」

ウォリアーズのクレイ・トンプソンが、チームのミニキャンプに参加している。まだ一部の練習への参加は制限されているものの、来シーズンの復帰に向け大きな前進と言える。『NBC Sports』によれば、ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーはミニキャンプ初日の練習後、トンプソンの練習復帰についてこうコメントした。

「クレイがコートに、そしてロッカールームに戻って来れて良かった。そこにいるだけでチームにエネルギーと活気をもたらしてくれるよ。ひざをケガをしてから1年半ぶりの練習だから、もちろんコンディションは万全ではない。それでもよく動けていたし、最初のステップとしては満足だ」

数日後の取材でもカーはトンプソンの状態に言及し、練習にフル参加できる日が近いことを明かした。「クレイの場合は焦らないでやっていく。スクリメージ以外の練習には全部参加しているし、動きながらのドリル、ディフェンスのドリル、5on5、制限されたスクリメージに参加できている」

チームメートのマイケル・モルダーはドリルでトンプソンとマッチアップした。モルダーは2月にチームと契約を交わしたばかりで、トンプソンと試合で同じコートに立つのは来シーズン以降になりそうだ。「クレイが毎日ウエイトルームでハードなトレーニングをしているのを見るよ。コート上のドリルでも同じだ。シュートもほとんどミスをしない。僕の見る限り、クレイはリズムを失っていない」

トンプソンよりサイズは小さいがモルダーも同じシューティングガードの選手だ。10月6日まで続くミニキャンプではオールスター選手のプレーを間近で何度も見ることができる。「僕にとっても、他の選手にとってもまたとない機会だ。ゲームに関する知識やリーダーシップを吸収したいと思う。クレイとマッチアップする機会があれば幸運だし、チームも成長できるはずだ」

ウォリアーズにとって2019-20シーズンは最悪のものだった。トンプソンの全休に加え、ステフィン・カリーも腕を骨折し長期離脱を強いられた。ケビン・デュラントやベテラン選手の退団もありチームは西カンファレンス最下位に沈んだ。

しかし、2020-21シーズンはそうはならない。ウォリアーズはドラフトで2位指名権を獲得しており、有望な選手を指名しても、指名権をトレードしてもチームにはプラスとなる。そして何よりスプラッシュブラザーズが復帰すれば王朝復活も夢ではない。