NBAファイナルの舞台にたどり着いたジミー・バトラー「優勝したければレブロンのチームを乗り越えなければ」

NBAファイナルの舞台にたどり着いたジミー・バトラー「優勝したければレブロンのチームを乗り越えなければ」

2020/09/28
ジミー・バトラー

「強敵との対戦になるけど4勝できると信じている」

ヒートのジミー・バトラーは、若い選手たちを引っ張る精神的支柱として活躍しているが、経験豊富と言っても今立っているのは未知の舞台だ。ブルズ時代には3度、昨シーズンのセブンティシクサーズを含めると計4度のカンファレンスセミファイナル進出を経験しているが、カンファレンスファイナル進出は初。そのヒートはセルティックスを4勝2敗で破り、NBAファイナルへと駒を進めた。

勝利を決めた後の会見でバトラーは「僕は同じことを開幕の時からずっと言い続けている。ファイナル進出を信じているとね。ここで満足はしていないし、強敵との対戦になるけど4勝できると信じている」と語る。

「今年は良いことも悪いこともたくさんあったけど、バスケットボールに関しては望んでいたファイナルに進出できたのだから、これ以上ない出来だ。ファイナルに行くんだとチーム内でも話してきたし、世界に向けて意気込みを語って来た。僕らが発信したポジティブなエネルギーが、自分たちに返ってきたんだ。多くの人は疑問に思っていただろうけど、僕らは信じていた。これからも信じ続けて、あと4つ勝ちたい」

バトラーはストイックなまでにバスケに向き合う選手だが、ブルズ時代はデリック・ローズが大ケガを負って落ち込んでいくチームを支えるのがやっと。ブルズを離れた後はティンバーウルブズ、シクサーズを渡り歩くもチームにフィットできなかった。自分のスタイルを受け入れられない経験をした後だからこそ、バトラーは価値観を同じくするチームとの出会いがどれだけ恵まれているのかを理解し、感謝してプレーしている。

「エリック・スポールストラはいつも『ウチは誰でもフィットするチームじゃない』と言っているけど、僕もそうなんだ。でもここに来た瞬間から、ここが自分のいるべき場所だ、ここが自分の家だと感じられた。ヒートのカルチャーについてはドウェイン・ウェイドから聞かされていて、そのカルチャーの一部になりたいと思っていた。みんな『カルチャー』という言葉は聞き飽きているかもしれないけど、本当にあるんだ。球団が『君を取りに行く』と言ってくれた。誰でも認めてほしいと思うもの。僕は自分の家を見付けられて、本当に良かったと思っている」

今のバトラーは、ウルブズやシクサーズでチームメートと仲違いをして、不協和音の原因と見なされた選手だとは到底思えない。若い選手たちはバトラーを慕い、コート内では鉄の結束がある。そうでなければ第5シードのヒートがここまで勝ち上がることは不可能だったはずだ。

過小評価されてきたことについて「悪い気はしないね」とバトラーは言う。「でもアンダードッグという言葉は好きじゃない。ウチには他のチームと同じくNBAで戦える選手が揃っている。僕らは気持ちを一つにして戦っているし、勝つ時も負ける時も一緒だ。一緒にいて楽しく過ごせるからこそ、このチームは特別なんだ」

「僕らは互いに助け合い、競い合ってここまで来た。シードの順位なんて関係なくて、結局はどこが一番良いバスケットボールをしているかだ。個人的には、まだウチは最高のパフォーマンスができていない。まだ成長過程にあるんだ。この先どうすべきかは分かっている。レイカーズに勝つには完璧なプレーが必要だけど、僕らにはやれるはずだ」

NBA優勝まであと4つ。だが、これまで以上に難しい戦いになるのは間違いない。「NBAで優勝したければレブロンのチームを乗り越えなければ。合格するまで何度も受け続けなければいけない試験、それがレブロン・ジェームズなんだ」とバトラーは言う。

「レイカーズはレブロンだけじゃないし、素晴らしいチームだ。力のあるスター選手がいて、欠点がない。だけど、臆したりはしない。自分たちのことに集中し、映像を見て研究してファイナルに備えるつもりだ。激しくプレーするだけだよ」

レブロンに挑む上で最初の試練はそのネームバリューと存在感に圧倒されないことだが、これはクリアできそうだ。レイカーズを乗り越えるには、バトラーの言う「最高のパフォーマンス」が必要になるだろう。中2日で迎えるNBAファイナルに向け、ヒートは万全の準備を整えなければならない。

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