ジミー・バトラー

責任を感じるアデバヨを擁護「今日の負けは全員の責任」

セルティックスとの東カンファレンスファイナル第5戦に108-121で敗れた後、ヒートのバム・アデバヨは「この負けは僕の責任」と語った。13得点8リバウンド8アシストと、得点こそ物足りないがスタッツ自体が極端に悪いものではない。だが、スクリーンで味方を助けてヒートの守備攻略に一役買ったダニエレ・タイスを止められず、彼には13リバウンドを許している。

「一歩下がってしまったような感じだ」とアデバヨは反省の言葉を語った。これはチームを引っ張る中心選手としての自覚から出たものだろうが、この発言を記者から聞いたジミー・バトラーは「それは違う」と、質問をさえぎりながら答えた。

「彼だけの責任ではない。今日の結果は全員に責任がある。バムはチームのために多くのことをやろうとするから責任を感じているのだろう。でも、敗因が彼にあるわけじゃない。勝つために必要なプレーができなかった。それはチームの全員に当てはまること。そこまで言うバムの姿勢はリスペクトするが、チームが一丸となってやらなければ勝てない」

バトラーは、後半からセルティックスに攻略されたディフェンスについて「第2クォーターまではまずまずのレベルだったと思うけど、そこからは下り坂でしかなかった」と振り返る。実際、敗因を一つ挙げるならディフェンスのインテンシティが後半に落ちたことだろう。

ヒートの持ち味は全員がハードに戦うこと。ハードワークというシンプルながらも勝利に欠かせない要素を軸に構成されているチームのスタイルを取り戻すべく「次の試合までに修正してみせる」とバトラーは約束した。

「ヒートはウチよりハードにプレーしていた。これはヒートのバスケができていないということ。自分たちはハードに、チーム全員で取り組むチームだ。それを取り戻さないといけない」

「今日の試合ではコミュニケーションが足りていなかったし、アグレッシブでもなかった。相手に楽にやらせてしまった。相手は修正すべき点を改善させていたのに、ウチはベストな形でやれなかった。今日は前半はまずまず。決して良くはなかった。次の試合では、48分間チーム一丸となってやらないといけない」